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美への追及は万国共通、Beautycare Expo 2022出展風景

海外展開 製造業
アジア・ベトナム市場のニーズをつかめ!横浜発の美容液が満を持して海外へ

成分や香りにとことんこだわった美白美容液で、アジア市場の勝機を見いだす!
エクラブランシュ株式会社【製造業】

コロナ禍でも温めつづけたベトナム市場への冷めやらぬ情熱

「心まで光り輝く素肌を手に入れたい」という女性の願いを叶えようと、化粧品や健康食品の企画・開発を行うエクラブランシュ株式会社は、2020年に美容液RAMASUTEA(ラマスティア)を開発した。2016年に一人で会社を立ち上げた後藤社長自らが実験台となり、みずみずしさを持った肌作りのために、成分や香りにこだわって作った美白美容液である。
「美白」ニーズが高いアジア市場に着眼し、中でも経済成長が進むベトナムに焦点を当て販路開拓を進めた。新型コロナウイルスの影響で海外へ渡航できない期間は、ECサイトへの掲載や日本にいるベトナム人へのマーケット調査など、現地に行かずにできることに注力し、ベトナム市場への意欲は高まり続けた。
2022年9月、渡航制限が緩和されたベトナム・ホーチミン市で行われた美容産業の国際専門展Beautycare Expo 2022へ出展。出展を決めたのは7月末、開催まで1か月余りだった。この決断力と行動力は一人で会社を経営している強みとも言える。

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同社が開発した美白美容液「RAMASUTEA」

一人だからこそ、公的支援機関をフル活用

しかし、一人でできることは限られているから「IDEC横浜の支援に助けられた」と後藤社長は語る。創業時は起業支援メニューを活用し、展示会出展料の助成制度ベトナムビジネスに詳しい専門家派遣など、「使えるものは何でも使う」。またデジタル技術を駆使して、インスタライブで展示会場と日本を繋ぎ現地の様子を生配信したり、ベトナムのLINE「Zalo」を名刺交換代わりに活用したりした。会話はスマホの翻訳ツールだ。帰国後は現地で出会った企業と改めてオンライン会議を行い、エステサロンなどへの販売へ向けた商談を進めている。
横浜で生まれた美容液が海を越えてベトナムの女性達を輝かせる。後藤社長の野望は現在進行中だ。

(支援事例集2023掲載)

成功のポイント

  • コロナ禍の逆境に負けず、やると決めたらやり通す意志の強さと決断力の早さ。
  • 「自分でやるべきこと」と「専門家へ委託すること」を明確にしながら、行政機関の支援メニューをフル活用することで、活動に広がりが出た。

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