補助金・助成金活用
卸売業,小売業
食品ロス削減に貢献!補助金活用で規格外野菜を商品化へ
捨てられるはずの野菜に新たな価値を
アマンダリーナ合同会社の事業コンセプトは「”もったいない”から”おいしい”へ」。
廃棄物やフードロスの削減に積極的に取り組んでおり、摘果(間引き)によって通常は廃棄されてしまうみかん「青みかん」を活用したオリジナルドレッシングが人気商品です。
知人の農家から「廃棄予定の規格外野菜を活用できないか」と相談を受けたことをきっかけに、規格外野菜を活用した新商品の開発をスタート。検討を重ねた結果、アップサイクルした乾燥野菜の商品「味噌汁のぐー」を製造・販売することになりました。この商品は、旬の旨味をそのまま閉じ込めた、無添加・七種の野菜入りのみそ汁具材です。日々の食卓はもちろん、災害時のローリングストックとしても活用できます。
一方で、乾燥野菜の生産工程には、作業工程の多さとそれに伴う人件費の増加が課題となります。この課題を解消し、営業利益を向上させるため、補助金を活用した新規設備の導入を検討することとなりました。
専門家の助言を受け、補助金の事業計画を作成
導入予定の設備は「食品乾燥機」と「真空包装機」です。同社の課題も加味し適切な補助金を専門家とともに検討した結果、生産性向上促進事業費補助金を選択しました。
補助金の申請書作成にあたっては、専門家の助言を踏まえ、事業内容をわかりやすく伝えるために、商品の画像や使用例を視覚資料として活用しました。事業のコンセプトについては、「高品質食品の効率的な乾燥と包装」「省力化による労働負荷の軽減」といったキーワードとともに、具体例を交えて説明。さらに、設備導入による売上増加率、および作業時間の短縮に伴うコスト削減効果を定量的に示しました。
これらの要素を盛り込むことで、事業の必要性と実効性を明確に伝えることのできる事業計画書が完成し、無事補助金の採択がおりました。
<利用した支援メニュー>
エキスパート面談 ( https://www.idec.or.jp/business/soudan/haken-expertmendan.html )
IDEC横浜の専門家派遣(エキスパート面談)では補助金申請にあたり、補助金の紹介や事業計画策定にあたってのアドバイスも行っています。
記事掲載日:2025年11月20日
成功のポイント
- 補助金申請の際に陥りやすいのが、「補助金で何かをしたい」という発想です。しかし本来は、補助金の内容に合わせて新事業や新商品を企画するのではなく、まず代表者自身が本当に取り組みたい事業や、地域への貢献を目指す活動を明確にし、それに適した補助金を選定したうえで事業計画を立てていくことが重要です。
