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補助金・助成金活用 製造業
IDEC横浜の相談を活用し、補助金でこだわりの一品を完成!

株式会社武杉製作所【製造業】

専務と従業員のふとした会話が開発のきっかけに

金属加工のプロフェッショナルが生み出したチタンタンブラーが、国内外のクラウドファンディングでの成功を皮切りに注目を集めている。
まず目を引くのが、角度によって表情を変える、華やかで奥行きのある色味。20工程に及ぶ表面処理・特殊被膜加工を行い、塗装では決して出せない独特の味わいを醸し出す。
開発したのは、設立54年目を迎える株式会社武杉製作所。日本では数少ないロストワックス鋳造※を得意とし、鉄道車両や特殊装備車両などの業務用部品を製造してきた。
消費者向けの商品開発は同社として初の試み。きっかけは、笠原成晃専務と若手従業員による「大好きなお酒を、最高のタンブラーで楽しみたい!」という会話だった。
※ロストワックス鋳造とは、ロウを利用した鋳造方法の一種です。

補助金を活用し、ついにこだわりの一品を完成

チタンは、
(1)ステンレスや鉄と比べて強度が高く軽い
(2)錆びにくい
(3)光触媒効果による抗菌作用
などの優れた特性があるが、一方で高度な加工技術が求められる難しい素材でもある。企画から発売まで一年半の試行錯誤があったが、金属加工職人としての知見と中小製造業のネットワークをいかし、また、取引先である川崎信用金庫からIDEC横浜を紹介され、補助金を活用してこだわりの一品を完成させた。
人間工学を踏まえた指にフィットする傾斜のあるフォルムは、おとなはもちろん、子どもの小さな手にもなじみやすい。タンブラーの内側と外側の真空二層構造(真空空間は最大20mm)は高い保冷性・保温性を実現している。
笠原専務は「新商品のアイデアは他にもいろいろある。当社がチャレンジする製造業であることを発信していきたい」と熱く語る。

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