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創業 サービス業(他に分類されないもの)
支援メニューを活用し、専門家とともに一つずつ課題を解決

NPO法人莢(さや)・さや【サービス業(他に分類されないもの)】

育児で追い詰められるお母さんを助けたい一心で、新法人設立・事業承継

「待望の子供を授かったが、想像していたより育児が大変。相談できる人も手伝ってくれる人もいない」。身近に頼れる人がおらず、精神的に追い詰められている母親は多く、場合によっては虐待につながることもあります。横浜市が実施している「乳幼児一時預かり事業」は、そんな保護者の負担を軽減するためのもので、「まめっこひろば」を運営するNPO法人莢・さやも認定を受けた事業者の一つです。
「まめっこひろば」は2022年7月、前運営法人から事業を譲り受ける形でスタートしました。現代表の押山氏をはじめ、スタッフは全員、以前から働いていた従業員です。押山氏自身も子育てで苦労した経験を持つ一人。前運営法人が撤退を決める中、地域での育児支援を途切れさせてはいけないと考え、従業員による事業承継をするため、新法人の設立を決意したと言います。
ところが、新法人の立ち上げは苦労の連続でした。これまで現場対応中心で、経営には直接携わってこなかった従業員だけで法人設立を進めましたが、前運営法人との事業譲渡の交渉、法人設立の手続き、運営資金の確保、広報対策など課題が山積していたと言います。
特に乳幼児一時預かり事業は、利用者の単価を自由に設定できず、売上と収益の拡大が難しい中、最低限の収益の確保が課題となっていました。

課題は一つずつ対処して解決へ

収益確保を図るための広報活動については、プレスリリース支援を受け、新聞やタウン誌に掲載されることとなりました。
そのほかの課題も、IDEC横浜の小規模出張相談やワンストップ経営相談等を活用して専門家から助言を受け、一つ一つ対処していきました。
家庭ごとに生活スタイルは異なり、またお預かりする時間帯も違えば、子供の個性もそれぞれです。「まめっこひろば」では、画一的なお昼寝時間などは設けず、子供一人一人のペースに合わせて、心地よく安心して過ごしてもらえることを大切にしています。
今後は、既存事業をいかした独自の自主事業にも挑戦していく予定です。
IDEC横浜では、新規事業を展開するにあたっての経営資源の活用方法や環境分析、事業計画の作成などもご支援し、事業拡大に向けた継続的なお手伝いをしていきます。

成功のポイント

  • 創業にあたっての初期費用をおさえるため、行政手続きをご自身で進め、またIDEC横浜の無料の支援メニューを有効に活用した
  • 従業員が自社のミッションを共通認識として抱き続けている

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