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補助金・助成金活用 生活関連サービス業,娯楽業
事業者の思いを収益計画の数値化で支援 補助金の採択により、夢に向けて歩みだす

美容室もカフェもどちらもサロン、地域の憩いの場を実現
GEKKO【生活関連サービス業,娯楽業】

美容室とおしゃれなカフェへ 補助金を活用して事業再構築を図る

GEKKO(代表 穂坂 和宏氏)は地域に根ざした美容室です。コロナ禍により、自身が働けなくなった時の事業継続への不安がよぎり、美容師以外の収益源となる新たな事業の必要性を感じていました。そんな矢先、隣に新しいビルが建設され、1階のテナントが借りられることがわかったため、料理好きな穂坂代表はそこで新たに飲食店を開くことを考えました。料理の腕には自信があったものの、飲食店の経験はありません。そこへ飲食店経験者の現店長が共同経営者として参画してくれることになり、新規事業の計画が具体的に動き始めました。
コロナ禍の影響を受けた美容室が、新たに飲食店を展開することから、穂坂氏は事業再構築補助金の申請を考えました。しかし、申請を行うには認定支援機関と共に事業計画を策定する必要があります。しっかりとサポートを受けたいとの考えから、IDEC横浜に相談に来られました。代表自らが作成した事業計画書は、事業に関する「思い」を表現することができていても、収益計画などは難しく、うまく書けずにいました。相談員との相談を重ねる中で、事業計画の数値面が少しずつ形になっていきました。

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オープンテラスでにぎわう店舗

数値面から計画作成を支援 「ふわふわパンケーキ」が人気に

IDEC横浜では申請書や採択に必要な事業計画書の書き方について支援しました。例えば、売上目標は、席数と回転率から客数を考え、客単価を掛け合わせること、月次の収益予測や季節変動などを加味することなど、数値の根拠を細分化して計画に落とし込む考え方をアドバイスしました。売上目標の達成に向けた年次計画の作成、導入する機器の明細整理など、具体的かつ詳細なアドバイスにより、補助金申請に向けた事業計画書が整理されていきました。
その結果、無事2021年6月に補助事業として採択され、「MOON SIDE CAFE」をオープン。現在、日中は「ふわふわでおいしいパンケーキ」が売りのカフェ、夜は「シックで落ち着いた雰囲気のバー」として、事業化も果たしています。フレンチトーストはしっかり一晩漬け込むこと、パンケーキは注文を受けてからメレンゲを泡立てて焼くこだわりで、「出来上がりが待ち遠しいほど“ふわっふわ”でおいしい」と評判で、昼間はオープンカフェでにぎわいをみせています。
補助金は採択された後の手続きも大変ですが、都度IDEC横浜の相談窓口で適切にフォローし、滞りなく補助事業を進めることができました。当初の目的であった美容室以外の飲食店の事業化も果たし、新たな雇用や収入源も確保しました。「地域のにぎわい創出にも貢献でき、再構築事業を行って良かった」と穂坂代表は語ります。

成功のポイント

  • ピンチをチャンスととらえ、新分野への進出を決意したこと。
  • 自分自身で切り開きつつ、未経験の領域について、サポートしてくれる協力者と共に進めていったこと。
  • 収益計画を具体的に数値化することにより、説得力のある事業計画書を作成でき、採択へとつながった。

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