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2021年9月から2022年1月まで限定出店した相鉄線瀬谷駅構内の「時をとめるベーカリー」

創業 卸売業,小売業
専門家のブラッシュアップを経て横浜ビジネスグランプリ2022ファイナリストへ

株式会社ハットコネクト【卸売業,小売業】

冷凍パンで横浜を元気に、「時をとめるベーカリー」

ハットコネクトの代表、中島氏は、横浜ビジネスグランプリ2022に挑戦。自身で初となるビジネスコンテストでファイナリストに勝ち残った。プラン名は、「冷凍パンで横浜を元気に、「時をとめるベーカリー」」。冷凍パンのセレクトショップでフードロスの削減を提唱した。
中島代表は、冷凍パンのセレクトショップ「時をとめるベーカリー」を運営している。きっかけは、かつてパン製造と移動販売を行う会社に勤めていた中島代表が、夕方には売れ残りのパンが値下げされたり廃棄される一方、多種類のパンを準備するため従業員が深夜から働いている労働環境を目の当たりにし、ベーカリー業界の課題を痛感したことだった。
同社はまず各店舗からパンを買い取り、集荷から配送、販売まで一括で行うパンのセレクトショップを立ち上げた。2020年から横浜高島屋内で販売を開始。当初13軒だった参加店舗は今では3倍以上となり、参加店舗からは「新しいパンの販売の形で将来性を感じる」と好評だ。


ビジョンの社会実装を目指して

さらにフードロス解決のために開始したのが冷凍パン事業。焼成したパンも急速冷凍して専用袋で保存すればパンの細胞を破壊せず風味を損なわない状態を保つことができ、食べたい時に自然解凍か、電子レンジやトースターで温めれば常に焼き立てに近い状態を楽しめる。2021年9月に相鉄線瀬谷駅構内に期間限定で全国の街のパン屋50店舗500種類のパンを集めて冷凍販売したところ、評判となり売れ行きも好調だった。今後は、常温パンのセレクトショップを拡大し、冷凍パンも取り扱える店舗を拡充していきたいと考えている。
明治時代に伝わったパン文化は日本に定着して今では消費量世界10位。日本にはおよそ1万のベーカリーがあるが、この10年で1割以上廃業している。中島代表は「街のパン屋を存続させて日本のパン文化を後世に残したい。さらには冷凍パン販売のノウハウを活用して海外で日本のパンを展開したい」と力をこめる。

※IDEC横浜からの情報提供をもとに、令和4年4月8日(金)発行の神奈川新聞「ビジネスウェーブ」欄に同様の趣旨の記事が掲載されました。

成功のポイント

  • 持ち前のプレゼン力とIDEC専門家による支援を受け、プランをブラッシュアップ。ファイナルイベントまで勝ち進んだ。

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