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用意できたキッチンカーの前に立つ、代表 小縣 一輝氏

補助金・助成金活用 医療,福祉
事業者の情熱を受け専門家が応え補助金採択へ

キッチンカーによる飲食業へコロナ禍を機に新たな挑戦を始めた鍼灸院
はり・きゅうlaugh【医療,福祉】

体と心のメンテナンスに誰もが気軽に利用できる鍼灸院

2017年10月に開業し、現在では東京、横浜に4店舗を展開している鍼灸院「はり・きゅうlaugh」。このネーミングは、従来の鍼灸のイメージとは異なるやさしさをひらがなの「はり・きゅう」で表し、お客様に笑顔になってほしいという願いを込めて「laugh」(笑う)と組み合わせたものです。
同院の小縣代表は、高校時代に読んだ東洋医学の本でその深さに感銘を受け、鍼灸の道を歩み始めました。専門学校を卒業後、鍼灸院に3年間勤めた後に独立。平和島の天然温泉施設の中に「はり・きゅう laugh」の1号店をオープンすると幅広い層のお客様を獲得しました。
店舗は着実に増え、売り上げも順調に伸びていた矢先、不意に訪れたのがコロナ禍です。「はり・きゅうlaugh」は全店舗がスパやスポーツジムなどの中にあり、それらの施設が休業すると自動的に営業できなくなって経営は逼迫。融資が不可欠だった時に親類から紹介されたのがIDEC 横浜でした。2021年1月、IDEC 横浜に融資の相談をしてアドバイスを受けながら、無事に借入れができました。

「事業再構築補助金」を活用し飲食業へ参入

こうして当面必要な資金は調達できましたが、小縣代表はまだ大きな不安を抱えていました。それは、収入を得る柱が一つしかないと、このコロナ禍でスタッフを守り切れないのではないかということ。
そこで考えたのがキッチンカーによる飲食業への参入でした。鍼灸院が飲食業を始めると聞くと突飛に思えますが、実は小縣代表は料理人の父を持ち、飲食業にもずっと興味があったのだそうです。さらに、鍼灸院は待つ商売なので、今度は逆に出向く商売をしたいとの思いから、店舗ではなくキッチンカーを選びました。
しかし、ここでも必要になるのはやはり資金です。小縣代表は「事業再構築補助金」を受けるため、IDEC 横浜から構成や内容などについてきめ細かな指導を受けて「事業計画書」を作成し、経済産業省の事務局に提出。その結果、無事に採択されることになりました。
小縣代表はキッチンカーで、手羽先、どて煮、味噌カツなど、出身地である名古屋の名物をメインに扱っていきたいそうです。IDEC 横浜は今後の展開を見守りながら、適宜必要なサポートを行っていきます。
【2022年度支援事例】

成功のポイント

  • 専門家に相談しながら既存事業のSWOT分析を行い、様々な角度から企業の現状を把握。
  • 国や神奈川県、横浜市の施策を、IDEC横浜の支援を受けながら効果的に活用。
  • コロナ禍による社会の変化に対応し、新たな事業にチャレンジする前向きな姿勢。

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