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新規ミールキット事業 商品イメージ

補助金・助成金活用 宿泊業,飲食サービス業
経営革新計画を支援し、公的資金を獲得

ウェルネスな“横浜創作料理”の味わいを
株式会社ラトリエ 1959【宿泊業,飲食サービス業】

安全安心にご自宅まで届ける、新業態への挑戦

1859年、貿易が始まった横浜では、欧米列強16カ国の高度な文化が同時多発的に混ざり合い、日本の歴史上、全く類を見ない美食文化を生み出しました。ビストロノミー“ラトリエ1959”ヨコハマ(中区)は、そんな開港都市の創造性から“横浜流。一期一会”をコンセプトに、オリジナリティーを強みにした“横浜創作料理”を提供するワインと料理の専門店です。様々な食文化の衝突により生まれた“横浜創作料理”の本質的な特徴は、風土に起因して生まれた多くの料理と違い、新しいアイディアを次々に取り入れてゆく柔軟な発想力が原点であると、オーナーシェフでソムリエでもある河内暢也氏は考えています。
創業は2013年。“人と人” “人と自然”との関係、そしてその繋がりの中で出合う素材との本質的な対話を一皿一皿の料理哲学として創作された料理が評判を呼んでいます。河内シェフは2018年の事業承継を契機に、かねてから構想していた産学連携による“横浜創作料理”の強化に着手しました。

産学連携による、美食の科学

2019年、女子栄養大学栄養学部の「うま味とコク」の研究成果を基に、“美味しさ”を科学的に明らかにするために、従来の調理法である標準気圧下ではなく、減圧環境下におけるうま味成分の抽出方法による調理技術を開発し、さらに「うま味とコク」成分の相乗効果を分析することで“美味しさの見える化”に取り組みました。
2020年には、美しく歳を重ねるための食をテーマに、慶應義塾大学医学部の抗酸化及び抗糖化の研究に注目し、横浜市のバイオ研究拠点である木原記念横浜生命科学振興財団の「LIP. 横浜トライアル助成金」を活用して、アンチエイジング機能を持つ
グロッサリー食品の研究開発に着手しています。
これら産学連携の成果は、「様々な素材のうま味機能や抗酸化機能を相乗的に活用した、美味しくて身体に良い料理」として、最新の科学知見に基づいた現代の“横浜創作料理”の新たなイノベーションに繋がっているのです。
新型ウイルスの感染拡大による厳しい経営状況が続く中、同社では新業態として“横浜創作料理”の研究ノウハウを活かしたデリバリーサービス事業の展開を開始しました。今後期待されるウェルネスなライフスタイルに応えられる“横浜創作料理”専門店のミールキットとして、全国の家庭の記念日利用などに向けて販売します。【2021年度支援事例】

成功のポイント

  • 飲食業に強い専門家が、産学連携事業などの同社の様々な挑戦に対して一貫してアドバイス。寄り添いながら伴走型支援を実施。
  • 認定支援機関として新規事業の経営革新計画策定を支援し、資金は、神奈川県初の「新型コロナウイルス感染症対策挑戦支援資本強化特別貸付(日本政策金融公庫・国民生活事業)」を活用。

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