59 ⑱「新鋭蘇州」の福島総経理_R.jpg
「新鋭蘇州」の福島総経理

海外展開 製造業
IDEC横浜上海事務所によるマッチングで海外販路を開拓

中国・蘇州で ものづくり支援の一貫体制を構築
株式会社新鋭産業【製造業】

中国・蘇州で ものづくり支援の一貫体制を構築

プレス部品やプレス金型部品などを手掛ける新鋭産業(金沢区)は、1987年に韓国進出したのを皮切りに、現在では中国・蘇州やフィリピン、ベトナムなど海外に6つの生産拠点を構える。中でも、2002年に設立した中国の現地法人「蘇州新鋭」はグループの中核となる拠点の一つだ。同拠点での最終製品としては、プロジェクターやオイルフィルター、医療機関向けの血液分析装置ユニットなどを手掛けているが、精密金型やプレス、板金、モールドなど、部品製造から組み立てまでを一貫生産できる体制を構築している。「(ものづくりの)便利屋に近い存在です」と、福島伸一・董事長兼総経理は言う。

日本企業のアイデアを 現地でカタチに

蘇州新鋭は 2 万 7000 平方メートルという広大な敷地内に 4 棟あり、計700人が勤務する。日本人は福島総経理を含めわずか 3 人しかいないが、メイド・イン・ジャパンに決して引けを取らない、高品質なものづくりを実践しているのも特徴だ。設備のみならず、それを動かす「人」の面では、現地従業員から改善提案が毎月 130~140 件ほど出てくるという。というのも、同社では従業員からの改善提案に対し、(1)コストダウン(2)効率化(3)省スペース化などにつながるかという視点から「A」「B」「C」で評価。入賞者に対し、月初訓示で表彰し挨拶してもらったり、賞金を出したりしている。結果的に従業員のモチベーションアップにつながっている。中国で頑張る同社に対しIDEC上海事務所では「これから中国で自社製品を展開したい」とする横浜の企業をマッチングし、受注につなげるなど、販路開拓を支援している。【2019年度支援事例】

一覧に戻る