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米国で人気がある日本製エレキギター

海外展開 宿泊業,飲食サービス業
海外進出支援事業・事業化可能性調査(F/S)支援を活用して、海外拠点を設立

「楽器の聖地」に進出し、 日本の中古楽器を売り込む
株式会社 GRACE【宿泊業,飲食サービス業】

「楽器の聖地」に進出し、 日本の中古楽器を売り込む

GRACE(南区)は、日本では古くても海外では価値が高いとされる日本製品を発掘、販売する現代版“トレジャーハンター”のような企業だ。お宝の一つは、高度経済成長期に製造された楽器。リサイクルショップでは 1万 5000 円程度で売られているエレキギターが、米国だと 6 万円で売れることも。「私たちが知らなくても海外で根強い人気がある日本製品はまだまだあります」と沢村優太社長。2012 年に設立された若い会社ながら急成長を遂げている。
沢村社長によると、1970年代、80 年代につくられたエレキギターなどの日本製電子楽器は、品質がしっかりとしている上、手頃な価格帯のため、米国で根強い人気がある。同社では 2017 年、米ロサンゼルスに拠点を設立し、“楽器の聖地”への進出を果たした。同社が運営する中古品買い取りサイト「買取屋さんグループ」を通じて集まった電子楽器を、ロスの拠点に集積。そこから現地楽器店に卸している。

IDEC の専門家が同行し、 現地の市場動向を調査

ロス進出に当たっては、IDEC の海外進出支援事業・事業化可能性調査(F/S)支援を活用。この支援制度は、海外での現地法人の設立を目指す横浜市内中小企業を対象に、IDECが海外進出計画の策定支援から調査経費の一部助成までをするものだ。同社の場合、IDECの専門家が同行し、現地での市場動向の調査を実施。その結果、日本の中古電子楽器への需要が高いことが分かり、拠点設立につなげた。ロスでの事業は順調に伸びており、エレキギターだけでなく、シンセサイザーや DJ機材なども売れ、購買層も幅広いという。【2019年度支援事例】

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