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紫外線で柄を焼き付けている様子

販路開拓 製造業
伴走型支援を受けて攻めの営業へ

「デザインをカタチに」 布製品をトータルコーディネート
有限会社前田製版所【製造業】

「デザインをカタチに」 布製品をトータルコーディネート

前田製版所(南区)は、ストールやスカーフ、ハンカチなどの薄い布製品を作る際に、模様を印刷する捺染(なっせん)型の製造と印刷を手掛ける企業。もともとは型染友禅の型製造をおこなっていたが、40年ほど前の横浜移転を機に、布製品印刷のテンプレートである「捺染型」製造を主力事業とするようになった。インクジェットプリンターの台頭により、市場は厳しさを増しているものの、同社では「待ち」から「攻め」の姿勢に転換。新しい挑戦を始めている。

販売戦略アドバイザーによる 伴走型支援が転機に

伴走型支援が転機に「売り上げを伸ばしたいと日々考えて行動すると、良いことがあります」と、前田道夫取締役は語る。売り上げの低迷を打開しようと、1 年半前に IDEC の専門家相談を利用した。今までは、どちらかといえば受注型生産。つまり「仕事は来るもの」と思っていたという。しかし、それでは生き残れない。IDECの販売戦略アドバイザーによる伴走型支援を受けながら、攻めの営業につなげるための「見込み顧客一覧表」を作成。電話をかけて新規営業をするなど、今までやったことがないとに挑戦していった。「売り上げ目標を達成したら、どんなことがしたいか」「それを実現するために何が必要か」。前田取締役は考え抜いた。
また、飛び込み営業よりも「効率よく出会える」と、展示会へ足を運んで新規営業もやってきた。「営業をするなかで、型だけ作っているだけでは仕事が取れないと気づきました」(前田取締役)。そこで、同社では、デザインデータを入稿するだけで、型を作りあらゆる布製品に仕上げて納品するというワンストップサービスができる体制を構築。これを営業し、新規受注につなげた。営業活動開始から 1 年、今期の売り上げは前年増になる見込み。今後も顧客ニーズ目線での販路開拓を進めていくという。【2019年度支援事例】

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