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急速に普及する「mamaro」

販路開拓 製造業
ビジネスプラングランプリ受賞をビジネスの成長につなげる

移動型ベビーケアルーム 「mamaro」が全国に普及
Trim株式会社【製造業】

移動型ベビーケアルーム 「mamaro」が全国に普及

Trim( 中 区 )は、 移動型授乳室「mamaro(ママロ)」を展開。現在、急速に普及しており、自治体や商業施設、駅などが相次いで採用。2018 年12月までに北海道から九州まで全国計 44 カ所以上で稼働している。この授乳室は完全個室型で、授乳のみならず離乳食やオムツ替えなどができる、いわば“ベビーケアルーム”だ。街の至る場所に置かれれば、子育て中のママ・パパたちが気兼ねなく外出できるとして全国への普及を目指している。また、全国各地の授乳室やおむつ替えができる場所を地図上で表示する投稿型アプリ「Baby map(ベビーマップ)」とも連動。mamaro 室内に付けられた IoT(モノのインターネット)センサーを通じ、現在使用中なのかをリアルタイムで示せる。

知財関係から販路開拓まで IDEC がサポート

広告代理店を経て医療系ベンチャーにいた長谷川裕介社長。その会社で「Baby map」の開発に携わった経験がある。分かったのは、日本は授乳室の数が少ないうえ、離乳食を与えたり、おむつ交換したりする場所は多目的トイレなどに限られているということ。「アプリ開発をやって、授乳室のニーズがあることが分かりました。しかし、アプリで情報だけを提供しても根本的な解決にはなりません」と長谷川社長。起業後は全国に授乳室を設置するためのコンサルビジネスをやろうとしたが、大手商業施設などに話を持ちかけてもハードルは高い。「ならば、採用してもらえるものを自分たちで作ろう」と、試行錯誤を重ねた末、mamaroを完成させた。
IDEC には創業時から何度も相談した。そこで「横浜ビジネスグランプリ2016」への出場の機会を得て、最優秀賞を受賞。製品の知的財産についても専門家相談を活用した。さらに販路開拓支援も受けることになり、これが港北区役所への納入につながった。【2019年度支援事例】

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