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累計800セットを販売する行動支援ボード

販路開拓 学術研究,専門・技術サービス業
ニュースリリース作成支援を受けて、販路拡大につなげる

自閉症向け「行動支援ボード」の パイオニアに
株式会社古林療育技術研究所【学術研究,専門・技術サービス業】

自閉症向け「行動支援ボード」の パイオニアに

古林療育技術研究所(青葉区)は、自閉症の症状を持った人向けの「行動支援ボード」(コバリテ視覚支援キット)を展開する企業だ。優先順位をつけて行動することが苦手な自閉症の子どものために、行動ごとの「絵カード」をタイムスケジュールボードで視覚的に示すものだ。2016 年 1 月の製品化以降、ネット販売を通じ、自閉症の子どもを持つ親たちをサポートしている。
もともと同社は、大手企業に勤務していた古林紀哉社長が脱サラし、15年11月に立ち上げた企業。古林社長の三男は重度の自閉症を抱える。愛息のためにさまざまなコミュニケーションツールを手作りしていた古林社長だったが、世の中には同じ境遇の親も少なくない。そこで起業して行動支援ボードの製品開発に踏み切った。

創業当初から IDEC に相談、 累計 800 セットを販売

「自閉症の子どもは、頭の中で物事の優先順位を付けるのが苦手です。今一番やりたいことだけが頭の中にあります。それ以外のことが起きてしまうと混乱してしまいます」と古林社長。行動支援ボードでは、子どもが優先してやることを絵カードで視覚化する。例えば「朝のしたく」について、時間ごとに起きる、顔を洗う、ご飯を食べるなどを“絵”で示す。子どもは順番通り、絵に従って行動。スケジュール表に慣れてきたら、今度は自分で絵カードを貼ることを教える。そうすることで子どもの自立につなげていく。
同社では、創業時から IDEC を活用している。「(IDECには)自分が困っていることに対しピッタリの支援メニューが用意されています」と古林社長は話す。発売当初は製品が売れない時期もあったそうだが、IDECのコーディネーターに相談したり、ニュースリリース発行のサポートを受けたりした。今では累計800セットを販売している。【2019年度支援事例】

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