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樹脂がツボを刺激する靴下「TSUBOレシピ」

海外展開 製造業
IDEC横浜上海事務所のフォローで中国各地の展示会に参加し販路開拓

高機能・高品質の日本製靴下を企画製造。 中国市場の開拓に取り組む
株式会社三笠【製造業】

中国の現地法人の運営に、 IDEC横浜上海事務所のサポート

靴下・ストッキングの企画・製造・販売を行う三笠(港南区)は、2006年に上海へ進出。中国での委託生産品を、日本の生協などに輸入販売している。同社では中国で製造された商品を、現地の検品工場で検査してから輸入する。検品内容について詳細なマニュアルも策定し、徹底した品質管理を行っている。
上海法人の開設当初、甘利社長は一年の半分近く中国に滞在し、事業展開を進めてきた。現在でも月に一度は必ず訪中し、工場視察やコンテナの積み込みにも立ち会っている。現地化を大切にしながらも任せきりにしない同社の方針に、日本の取引先からの信頼は厚い。
中国では日本との商習慣の違いに戸惑うことも多かったが、IDEC横浜の相談やセミナーを活用し、情報を取り入れてきた。

日本で自社工場設立。 企画開発力を生かし中国でも販売へ

卸売業で創業した同社は、かねてより自社工場設立が念願だった。中国やベトナムなど海外も候補だったが、2011年、外部加工先や部材の調達面で優れる靴下生産日本一の奈良県に工場設立。
自社工場でスピーディーな対応が可能となり、企画力とデザイン力が強みに。若手社員が企画、商品名・キャッチコピー・パッケージ・什器まで考える。2017年に発売した靴下「TSUBOレシピ」もその一つだ。
IDEC横浜を通じ、中国各地の展示会にも参加してきた。展示だけの予定が、客の要望で販売したことも。比較的高額な靴下もあっと言う間に完売し、日本製品を売る手応えを得た 。中国では特に高齢者向けが人気で、「今後はさらに中国市場を開拓していきたい」と甘利社長は語る。【2020年度支援事例】

成功のポイント

  • 中国法人の現地化を進めつつ、月1回の出張でマネージメントと品質を管理した。
  • 国内に自社工場を設立し、高機能・高品質の靴下が生産できる体制を構築した。
  • 中国と日本で製造した靴下を、それぞれの市場のニーズに合わせ展開した。

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