40 東洋システム画像2_R.jpg
給食管理・栄養計算ソフト「カロリーメイク学校版」

海外展開 情報通信業
海外展開支援助成(F/S)を活用してベトナムの現地調査、ハノイに法人設立

日本が先進する「食」と「健康」。 給食管理ソフトの海外展開に挑む
株式会社東洋システムサイエンス【情報通信業】

栄養士を支える業界トップシェアの 給食管理・栄養計算ソフト

東洋システムサイエンス(西区)は、栄養と健康をキーワードに事業を展開するシステム開発会社。主力製品の「カロリーメイク」は給食管理・栄養計算ソフトで、献立の作成、食材の発注、帳票の作成管理など、給食管理にまつわる業務をサポートする。1988年の発売当初はなかなか売れず、管理栄養士・栄養士向けのセミナーを全国各地で開催し、数年かけて認知度を向上させた。学校版は現在6割のトップシェアを誇る。
買い手市場だった業界で栄養士に活躍の場を広げてもらうため、同社は2006年に人材事業を開始。育児休業の補充や、生活習慣病予防のため開始された特定保健指導など、増加してきた人材ニーズに応えている。

IDEC横浜に背中を押してもらった 海外進出への第一歩

日本のマーケットが成熟する中、同社はベトナムとインドネシアの展示会に参加してアンケートを実施し、食や健康へのニーズを感じた。同社にとって初となる海外での事業化が実現可能かどうか検討するため、IDEC横浜の海外展開支援助成(F/S)を活用してベトナム現地調査を実施。産業給食や学校、行政の生の声を聞き、健康意識の高さと、今後の栄養・衛生管理分野での可能性を確信した。
2019年8月にはハノイに法人設立をし、現地スタッフを5名採用。ソフトのローカライズを進めている。「ベトナム進出で社内のモチベーションも上がりました」と福田社長。横浜本社でも3名のベトナム人スタッフが働いている。2018年からは、IDEC横浜の台湾インターンシップ生受け入れを利用して社内のグローバル化にも力を入れてきた。海外マーケット獲得に向けて邁進中だ。【2020年度支援事例】

成功のポイント

  • IDEC横浜の事業を効率よく活用 。専門的な情報収集や海外調査の助成金のほか、外国人インターンシップ受入れなどで社内の海外事業に対する理解を構築した。
  • 将来を見据えて計画的に海外事業を推進している。
  • 社長の人柄と実行力がポイントに。

一覧に戻る