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ネプロス処理を施した見本品

海外展開 製造業
ドイツの国際医療機器展に3年連続で出展。海外企業との商談が進む

ハイレベルな独自技術をヨーロッパへ。 国際的な展示会でニーズを確信
株式会社横浜ネプロス【製造業】

化学薬品で金属をピカピカに。 ニッチな産業だからこそ光る存在感

1969年の創業以来、一貫して工業用薬品の研究開発、製造や販売をしている。中でも事業の軸としているのがステンレスの化学研磨。ステンレスは加工するとギザギザに荒れてしまう特性があるが、横浜ネプロスでは独自に開発した「ネプロス処理」で全体を均一に溶かし、滑らかにする。見た目がきれいになるだけでなく、錆びにくいステンレスへと生まれ変わる。これまで時計や洋食器などのメーカーに納入してきたが、現在は液晶パネルや医療機器などの部品も手掛けている。化学研磨と一口に言っても、対象の金属によって薬品の配合方法が異なる。業者ごとに得意とする金属が違うため、応用先の多いステンレスに特化した事業展開は大きな強みとなっている。

ドイツの展示会に3年連続で出展。 ヨーロッパでの販路拡大へ

同社では、展示会を活用した営業を長年にわたり展開。その成果もあり国内外で販売実績があったが、「 技術の需要があるヨーロッパで、さらに販路を広げたかった」と林社長は話す。
2015年、IDEC横浜でスタートした「横浜医療機器ビジネス研究会」に参加。それをきっかけに、ドイツで開かれる国際医療機器技術・材料展「COMPAMED」に3年連続で出展している。「IDEC横浜には展示に関する勉強会も含め、渡航準備からブースのセッティングまでお世話になりました。難しいご相談でも必ず引き受けてくださるところが、信頼を置いている理由のひとつです」。「COMPAMED」出展を機に商談を進めているドイツ企業もあり、来年度の出展にも意欲的だ。【2020年度支援事例】

成功のポイント

  • ターゲットを明確にし、ニッチ分野に特化した同社でしかできない事業展開ができている。
  • 展示会出展ノウハウ( 展示パネル、商談記録、フォローアップメール)が確立されており、通訳さんと二人三脚で3年間地道に続けてきた。
  • IDEC横浜が展示会において、営業活動に専念できるよう準備段階から支援を徹底して行った。

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