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さまざまな味を取り揃えたあられは地元でも人気

IT・IoT・技術 製造業
IT企業とのマッチングにより、検査工程の自動化・省力化へ

「本物の味」にこだわる米菓の老舗が、 ITにチャレンジ
株式会社美濃屋あられ【製造業】

無縁だと思っていた先端システム。 IT化の提案を受け導入へ前進

あられやおかきの原料となるもち米の仕入れから、製造や梱包、出荷までを一貫して自社工場で行っている老舗の米菓専業メーカー。生地本来のおいしさにこだわり、全国チェーンの大手高級スーパーマーケットに定番商品として採用されるなど、評判は広がりをみせている。
しかし商品力は十分にあるが、ニーズが高まっている個包装ラインの生産性向上が課題となっていた。そんな中2019年5月、川崎信用金庫の紹介で横浜市とIDEC横浜が訪問した際、AIやIoTの活用を提案した。小森社長は「私たちのような中小企業には無縁の先端システムだと思っていたので、驚きとともに希望が湧いてきました。その後もITベンダー企業をご紹介いただくなど、IT化への準備が着々と進んでいます」。

製造工場は横浜生まれ横浜育ち。 地域密着でも販路拡大へ

人材不足への対応にも頭を悩ませていた小森社長は、検査工程の自動化・省力化についても相談。以前検討した際には大企業から高額なシステムを提案され導入をあきらめたが、IDEC横浜には予算や人材などを加味し、同じ中小企業でも確かな技術力を持つ身近なITベンダー企業を紹介してもらった。
「 私たちのニーズをうまく引き出して、手が届く範囲の提案をしてくれます。夢が実現できるかもしれないと思えるので、さらに頑張れる気がしてきましたね」と小森社長は話す。
今後は、新規の顧客開拓や新商品の開発なども相談してみたいという。また、「製造工場そのものが横浜にあることもアピールできれば」と、地域に密着した活動も視野に入れて販路を広げていきたいと考えを示した。【2020年度支援事例】

成功のポイント

  • 現状分析を行い問題点を可視化することで、生産性向上を実現させる具体案とIT活用による新たな可能性を見出すことができた。
  • IDEC横浜の専門家による伴走型支援を通して、これまで自分だけでは難しくあきらめていた課題にもチャレンジできることがわかった。

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