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『スパイス柄』のストール。ユニークなネーミングもAMONG流

女性起業家 卸売業,小売業
販路開拓支援を利用し、催事の実施やマスコミ活用による売上向上

コンセプトは『伝統と斬新さの融合』 テキスタイル※ を通し心の豊かさを提案 ※生地の柄
AMONG【卸売業,小売業】

コンセプトをしっかり決め、 ぶれずに事業を展開

銀座のレストランで働いていた中村氏と金子氏。ほぼ同じ時期に退職し、しばらくは別々の生活を送っていたとのこと。再会した際に、金子氏が「一緒に何かをしよう」と声をかけたのがきっかけで、どんな事業を立ち上げるか模索。たどり着いたのがテキスタイルをデザインし商品化する」ということだった。2014年春ごろに動き出し、8月には2人が出会ったレストランでファーストコレクション展示会を開催。以降全国の百貨店などで期間限定ショップを開き多くの反響を得ている。スムーズな展開につながったカギはコンセプトをしっかり決めたこと。「 向かっている先がぶれないことで、周りの賛同や協力も得やすく前へ進めたのだと思う」と語る。

自然をテーマにしたテキスタイル。 職人の技術によって商品化

テキスタイルは、横浜の伝統ある地場産業「手捺染(てなっせん)製法」などで染められている。デザインは画用紙に手書きでおこすというスタイルは創業時から変わっていない。植物・景色・星空など自然をテーマにした大柄のデザインが特徴で「“なんだか元気になる”“心が和む”といった、自然の風景を見ているような感覚を覚えて、心豊かになってもらえれば」というのが2人の想い。スカーフから始まった商品は、バッグ・ポーチ・ベルトそして革製品などその幅を着実に広げており、下町の小さな工房や工場などの職人によって手作りで商品化されている。
今後は海外進出も視野に入れているそう。また、子育て中の女性を採用するなど、雇用面での新展開も考えている。【2020年度支援事例】

成功のポイント

  • 事業開始前に時間をかけコンセプト(事業目的)を確立させた。明確なコンセプトの存在がAMONGというブランドの指針や存在意義となり、迷った時に立ち戻れる場所にもなっている。
  • 公的機関が行う支援事業を上手に活用した。IDEC横浜の販売戦略コンサルティング事業を通じて渋谷ヒカリエD47の出店し販路を広げた他、広報支援を活用してFMよこはま出演や神奈川新聞掲載等につなげた。

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