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「Peer Ring ピアリング」は月間11万ユーザー達成

女性起業家 複合サービス事業
横浜ビジネスグランプリに挑戦し、起業家などのネットワークを構築

仲間との交流がパワーに。 SNSで広がる患者の輪が企業や社会を動かす
株式会社リサ・サーナ【複合サービス事業】

女性がん患者が安心して、 悩みやつらさを打ち明けられるSNS

リサ・サーナ(青葉区)は女性特有のがん患者向けコミュニティSNS「Peer Ring ピアリング」を運営する会社。上田社長自身も乳がんのサバイバーで、治療中に仲間と励まし合った経験から、同じ立場の人とつながるためのピアサポートツールを企図し、2017年に起業。アプリに無料ユーザー登録すると、投稿やコメント機能で自由に交流、情報交換できる。安全なコミュニティ運営のため、必要に応じて科学的根拠に基づいたアドバイスができるよう、スタッフはがん啓発団体の講座で学び、リテラシーを身につけている。
セミナーやワークショップなど、リアルの公式イベントも月1回程度開催。共通の趣味などで親しくなったユーザー同士の自発的なオフ会も盛んだ。

患者と企業をつなぐプラットフォームから、 生きやすい社会の創造へ

現在のユーザー数は約6,000人で、企業からの調査依頼も増加している。がん治療による生活課題を解決したい患者と、解決につながるサービスや商品を広めたい企業を、ピアリングがプラットフォームとなってつなぐ。QOL(生活の質)を向上させるケア用品など、さまざまな製品・サービスの開発協力を進行している。事業が軌道に乗る中、上田社長はIDEC横浜の女性起業家・経営者向けメンター事業を利用し、先輩起業家からSNS運営のポイントなど、助言をもらってビジョンに取り組んでいる。「今後はネットの利点を生かし、地域格差を縮めたい。患者の声を社会に発信し、自分らしく生きていくための環境作りにさらに貢献したい」と展望を語る。【2020年度支援事例】

成功のポイント

  • 自身の体 験を基にして作ったコミュニティに有機的な役割を持たせることで、患者と企業をつなぐプラットフォームとして事業を継続する基盤を固めた。
  • 横浜ビジネスグランプリ2018での女性起業家賞をはじめとして、積極的に広報・営業活動を行っている。
  • IDEC横浜の女性起業家向けメンター事業を活用し、先輩経営者からの助言を受けて、さらに事業の発展に取り組んでいる。

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