28 株式会社ヨシオカ画像2_R.jpg
台北で行われた医療機器関連の展示会に出展

海外展開 製造業
台湾インターンシップ事業を活用して台湾現地法人を設立

インターンシップ生を受け入れ、 台湾現地法人立ち上げの戦力として育成
株式会社ヨシオカ【製造業】

昭和から続く精密機械部品メーカー、 初の海外進出で台湾へ

ヨシオカ(金沢区)は、コイルスプリングやホルダーなどの精密機械部品、高度管理医療機器(インプラント)、ボルトやナットなどのネジ類の製造・販売を行っている。1967年に個人事業からスタートした同社は、ボルト、精密機械部品、OA精密部品、自動車部品、インプラントと徐々に扱う製品を増やしながら成長をしてきた。2011年には海外プロジェクトの話が持ち上がり、選定され た の が 台 湾 だった 。2012年 2月に「台湾現地法人吉岡股份有限公司 」を設立。インプラント販売をメインとした業務を行っている。現在は台北で開催された医療機器関連の展示会に参加するなど、積極的に営業活動を行っている。

台湾事業を軌道にのせるべく試行錯誤、 「ものづくり」とは何かを指導

人材採用には、IDEC横浜の台湾インターンシップ受入事業を活用した。この事業は台湾貿易センターの機関「国際企業人材育成センター(ITI)」の学生を、横浜企業がインターンシップ生として受け入れる事業だ。 長野県駒ヶ根市にある同社の駒ヶ根工場で約3週間の研修を実施し、部品の作り方から検査のやり方までを指導。ITI卒業後に現地法人のスタッフとして採用した。立ち上げ直後は現地スタッフとの文化や感覚の違いなどから思うような結果を出せず、「細部までこだわった品質管理の理念がどうしたら伝わるのか、試行錯誤の繰り返しでした」と話す吉岡副社長。“日本製”ものづくりに対する細やかな姿勢や品質管理の方法を根気よく指導し、改善を試みたのだという。
この努力は実を結び、台湾法人の運営も起動に乗り始めた。「今後は、台湾を“ハブ”にしてアジア各国で弊社の製品を販売したい」と力強く語った。【2020年度支援事例】

成功のポイント

  • 中小企業にとってハードルが高いとされている海外現地法人設立にあたり、IDEC横浜の台湾インターンシップ事業を活用することにより、台湾の人材を採用することができた。
  • 企業理念を台湾のスタッフに理解してもらうため、根気強く現地スタッフを指導した。
  • 国内市場に満足せず、前向きに海外展開に取り組んだ。

一覧に戻る