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従業員の方々が作業に励んでいる現場

経営改善 製造業
継続した専門家派遣により財務体質が改善

数字の“見える化”や評価制度の導入、 業務改善に取り組み成長できる会社へ
株式会社平井製作所【製造業】

短納期、多品種、小ロット。 “かゆい所に手が届く”板金加工製作所

平井製作所(瀬谷区)は、機械板金溶接加工を行う会社。オフィス家具やロッカー、間仕切りに使われている板金を扱っている。強みは、「短納期・多品種少量」のオーダーに対応できること。例えば、板金加工に使われる板の長さは約2メートルであるのが一般的だが、同社では長さ約3メートルの長尺製品を扱う。さらに通常は注文から納品まで2~3週間かかるところを、約3~5日の短い期間で納品することも可能だ。
平井社長は、「今は内装にこだわる企業が増えてきて、デザインによっては定番の規格の製品では対応しきれないケースも出てきました 」と話す。同社は、長尺製品や小ロット発注を扱うことで、その“対応しきれない”部分に対応することができる。

課題を見つけて改善に取り組み、 従業員のモチベーションがアップ

同社は1979年に創業。創業者である先代の死去に伴い、1998年に会社を引き継いだ。しかし、思うような利益を出すことはできず、従業員の残業時間や有給取得などもままならない状況が続いた。「このままではいけない」と頭を悩ませていた折、IDEC横浜の経営相談窓口を知った。専門家のアドバイスを受け、売上の“見える化”や評価制度の導入などを実施。実際に売上や残業時間などの数字を指標として見せることで、従業員の課題解決への意識向上につながった。
「今後も取り組みを続け、従業員が成長できる環境を作っていきたい。そして、良い製品を生みだし、取引先により必要とされる会社にするのが目標」と話してくれた。【2020年度支援事例】

成功のポイント

  • 事業承継後、現場中心の経営だったが、売上や利益が伸びず悩んだ。IDEC横浜の経営コンサルティング支援で、専門家が月 1 回程度訪問し、社長と原価計算の見直し、取引先との価格交渉、販路開拓等の課題整理に着手して財務体質の改善を図った。
  • 見える化した経営状況を、従業員と共有して組織の方向性が明確になった。

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