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ミャンマーでのコーヒー農園の様子

海外展開 宿泊業,飲食サービス業
台湾インターンシップを通じて、新たな事業展開を開始

コーヒー事業を通じて ミャンマーの産業と雇用を支援
株式会社 GRACE【宿泊業,飲食サービス業】

人と地域と社会を繋ぐ「UNI COFFEE ROASTERY」

2020年4月、橫浜駅西口にオープンした「UNI COFFEEROASTERY横浜岡野」。店内で豆を焙煎しハンドドリップで淹れるコーヒーのほか、シーズナブルのドリンクやスイーツが若者を中心に好評のカフェです。
夏にはメインターゲットである若年層の女性に向けてInstagram映えする「自家製シロップで作ったいちごミルクかき氷」を投入し、売り上げは一気に4倍に伸長。順調な滑り出しを切りました。
運営するのは中古楽器販売をはじめリユースやWEBコンサルティング、システム開発など多角的な経営で急成長しているRACE(西区)です。横浜岡野の成功を受けて、2021年には日本大通、鎌倉・長谷、橫浜・元町の3店舗を皮切りに、果敢に新規出店を進めています。なぜカフェ事業に注力するのか。沢村優太社長は「この事業を通じて広く社会貢献できるのではないかと思ったからです」とその理由を説明します。
「UNI COFFEE ROASTERY」をはじめるきっかけとなったのは、沢村社長が「自社なりの社会貢献の仕方を考えているころ」の、IDEC横浜の台湾インターンシップ事業で採用した台湾人学生との会話の中から。台湾人学生の父が事業を展開するミャンマーで、環境負荷が高く重労働を伴うケシの栽培から、持続可能なコーヒーの栽培への転換を進めている活動に新ビジネスのヒントを得ました。
「仲介なしで自社にて現地から豆を輸入できる我々であれば、一人でも多くの方にコーヒーを届けることがミャンマーとのフェアトレードにつながるのではないか」(沢村社長)と考え、2019年11月頃から急ピッチで準備を進め、翌年4月にオープンにしました。

数年後に100店舗目指す

今後、大手飲食事業の店舗立ち上げ経験を持つIDEC横浜の販売戦略アドバイザーの支援も受けながら、横浜を中心に数年後には100店舗の展開を考えています。
「ミャンマーへの支援もそうですが、先行きの不透明なこんな時代だからこそ、出店によって少しでも地域雇用を生むことが横浜で生まれ育った私なりの地域貢献だと思っています。新規出店はチャレンジだとも思いますが、常に社員へ挑戦を促している以上、私も萎縮せずに進めていきたいです。この事業の成功のためにも、IDEC横浜には今後も協力を仰いでいきたいですね」と沢村社長。
一杯が多くの人の笑顔を生み、出店によって地域に貢献する。同社の社会貢献は横浜から始まり、少しずつ全国に広がりを見せていきます。【2021年度支援事例】

成功のポイント

  • 社長や社員が、コロナ禍の中でも萎縮することなく、新規事業に挑戦するチャレンジ精神の強さ。
  • 売り上げが思うように上がらなかった時に、自社の強みであるWebマーケティングスキルを活用し、広報戦略を練り直した。
  • ミャンマーの社会的背景も踏まえた課題解決型の事業戦略。

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