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昔懐かしい伝統和菓子「ミルクせんべい」

経営改善 製造業
専門家派遣を利用して、原価率や廃棄率を見える化

女性目線で「ミルクせんべい」の可能性追求
株式会社花丸本舗【製造業】

伝統継承しながら新たな挑戦も

昔懐かしい伝統和菓子「ミルクせんべい」。少年・少女時代の楽しい思い出が、味とともに蘇ってくる人は少なからずいるでしょう。地域によっては「ソースせんべい」などとも言われていますが、今でも日本中で子どもたちに愛されているロングセラー商品といえます。そのミルクせんべいとともに歴史を歩んできたのが花丸本舗(保土ケ谷区)です。ミルクせんべいは原料に小麦粉やコーンスターチ、脱脂粉乳などを使用します。
現在、同社のミルクせんべいは全国のスーパーや駄菓子屋で販売されています。子どもたちだけでなく、その味が忘れられない中高年も買っていくそうです。一方、保土ケ谷区にある工場では、ミルクせんべいを200度Cの極厚鉄板で1枚1枚焼き上げています。油は一切使用せず、子どもたちの健康を考えて、野菜の粉末(カボチャ)を加えているのも特徴です。

雑貨店での販売も計画

そんな同社の2代目となる佐藤渚社長は、約2年前に前社長からバトンタッチを受けたばかりです。佐藤社長が推し進めているのが、ミルクせんべいの新たな可能性の追求です。その一環として、20、30代の女性たちにもミルクせんべいに親しんでもらおうと、パッケージデザインなどを変えた新商品を計画しています。駄菓子のイメージが強いミルクせんべいですが、新商品ではそのイメージを払しょくし、雑貨店やみやげ店に置くことを想定しています。伝統を継承しながら、新しい挑戦を始めることで「会社の価値を高めていきたいです」と、佐藤社長は意気込みを見せています。【2021年度支援事例】

成功のポイント

  • 専門家派遣制度を活用し現状分析を行い、原価率や廃棄率などを把握することで課題を可視化できた。
  • 本人の行動力により、新たな販路を開拓するとともに、新商品の企画に踏み出すことができた。

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