空調や電気設備などは、今や日本の建物には欠かせないものになっています。ましてコンビニエンスストアや飲食店といった店舗では、故障で設備が止まってしまうと、営業を中断せざるを得ず、結果的に売り上げに響いてしまいます。ベタークリエイション(港北区)は、店舗設備のメンテナンスを手掛ける一方、ウェブシステム「フェアプライスサービス」を通じ、設備の故障リスクも減らしています。
同システムは、スマホやパソコン画面上で、店舗設備の修繕状況がリアルタイムで確認できるものです。「いつどの設備を修理したか」「年間でどの修繕にいくらかかっているか」「不具合の原因が何か」などが、見える化できます。中でも、全国にいくつもの拠点がある企業や店舗は、同システムでの一括管理が可能です。また、どの店舗ではどんな理由の修繕が多いかも一目で分かり、分析をすれば、設備交換のタイミングや不具合を解消するための定期点検計画を立てられるようになるそうです。

万が一、設備に何かあった場合でも、同社が迅速に対応します。24時間受付で年中無休。夜間の料金追加もかかりません。同社が直接対応するのは県内および近隣地域ですが、協業先を300社以上抱えており、全国どの地域でもカバーしているのも強みです。
例えば、東北の拠点で設備の不良があれば、通常はその地域の修繕会社を探して見積依頼し、発注をします。これが関西であっても同様です。しかし、同社の場合は、ワンストップで全国対応しているので、他地域で何かあっても、業者を探す時間と手間がなくなります。
同社を率いるのは、若干21歳の時に創業した稲垣晃社長。今では社員9人の会社ながらも、月1,000件以上の案件をこなすまでに。子会社も3社保有し、社員も合計で20人と急成長を遂げています。稲垣社長は「企業にとって『いて当たり前』と思ってもらえる存在になりたいです」と語っています。【2021年度支援事例】