海外展開
サービス業(他に分類されないもの)
台湾との架け橋!高度人材インターンシップ
インターンシップ生 受入れの始まり
トイレの寿命はおよそ50年。清潔さを保つためには、人の健康診断と同じように、定期的なメンテナンスが欠かせません。株式会社アメニティは、科学的根拠に基づいた専門的なメンテナンスを行う企業として、厚生労働省認定の社内検定制度「トイレ診断士」を設け、全国にフランチャイズを展開する業界唯一の存在です。事業然り社風も地域・社会貢献へ真摯に取り組む同社は、IDEC横浜の紹介を受け2015年から台湾国際企業人材育成センター(ITI)のインターンシップ生受入れを始めました。ITIのインターンシップ生とは、ビジネス日本語を習得するために、大学卒業後や社会人経験を経た後にITIへ入学した、TOEIC850点(平均)、貿易知識を習得している高度人材です。1~2年間全寮制で日本語を学んだ後、約3週間日本のビジネス現場を経験するプログラムを実施しています。同社は「日本のビジネスを学ぶ台湾の若者に、日本の職場を体験してもらいたい」という思いから、計6度のインターンシップ生受け入れを実施しています。
継続と交流が動かす心と国境のハードル
同社の受入れは当初からビジネス目的ではなく、未来の人材の成長を応援したいという純粋な気持ちで始まりました。社員はインターンシップ生に対して事業やビジネスマナーを簡潔明瞭に伝え、インターンシップ生も真摯な姿勢で学び、お互い良い刺激を受け合う関係性が構築されています。研修終了後も日本語でのメール交換などインターンシップ生との交流が続いており、受入れをきっかけに、同社の台湾との繋がりが自然に広がり、やがて台湾鉄道への清掃指導などの仕事にも発展していきました。「結果として、私自身(山戸社長)の中で、台湾という国への心のハードルが下がったのかもしれません。」そう語る山戸社長。現在、アメニティは台湾初のフランチャイズ加盟店「スーパークー社」を迎えています。この出会いも、一つひとつのインターンシップの積み重ねが生んだご縁と言えるでしょう。
<利用した支援メニュー>
グローバル人材活用支援事業 ( https://www.idec.or.jp/business/overseas/index.html )
本事業は、IDEC横浜と台湾貿易センター(台湾経済部傘下の非営利公的貿易振興機構。日本のJETROに相当。)との業務提携により実施しており、2025年で20年を迎えます。これまで350名程のインターンシップ生が横浜企業でインターンシップをして参りました。海外ビジネスへの活用以外にも、高度人材との繋がりをつくる機会や、社内活性化、従業員教育といった企業運営に役立つ機会を提供します。
記事掲載日:2025年11月13日
