マッチング
製造業
老舗企業×スタートアップで生まれるイノベーション
歴史ある企業の「脱下請け」の試みとスタートアップが抱える課題
横浜市に拠点を置くニイガタ株式会社は、1979年の設立以来、樹脂加工から設計まで隣接異業種へ積極的に事業を展開し、独自の地位を確立してきました。近年は、図面通りの製品を製造する下請け事業から脱却し、設計段階から顧客のアイデアを形に落とし込む試作開発や研究支援を行う「研究のプラットフォーム」としての開発支援型企業へと進化を遂げています。 一方、横浜市は昨年10月よりテック系スタートアップ成長支援拠点「TECH HUB YOKOHAMA」を開設しました。テック系スタートアップからの課題として、自社内に試作開発や量産を行うための設備や体制を持たないことが多く、外部パートナーとの連携が不可欠となっていることがあげられていました。
スタートアップとの出会いがもたらした協業の可能性
IDEC横浜は、同社のもつ「試作開発等の顧客に寄り添った開発支援」という強みと、試作開発のニーズをもつテック系スタートアップを結びつけるため、同社渡辺社長に「スタートアップ×中小企業マッチング推進セミナー」へのご登壇を提案しました。同社が培ってきた技術力や新たな取り組みを、当日来場した19社のスタートアップに向けて広く発信していただきました。 イベント後のフォローアップ訪問では、渡辺社長より、参加企業のうち3社から直接訪問があったとご報告いただきました。特に電池開発を手掛けるスタートアップ1社とは、今後協業の可能性があり、「今回のイベントに登壇することができてよかった」と喜びの声をいただきました。同社はもちろん、スタートアップにとっても、技術力のある中小企業とのコラボレーションに向けた貴重な機会となりました。
<利用した支援メニュー>
マッチング ( https://matching.idec.or.jp/ )
本事例では、協業先を求めるスタートアップと新しい技術・新規事業に挑戦する中小企業に対し、イベント形式で出会いの場を提供しました。今後も1対1のマッチングだけではなく、ピッチ形式や交流会などの多様な出会いの場を提供していきます。
記事掲載日:2025年11月10日
