

補助金・助成金活用
製造業
エネルギー問題を解決する夢の素材 ダイヤモンド半導体の研究開発スタートアップへの資金調達支援
インキュベーション施設への入居をきっかけに伴走支援を開始
半導体向け合成ダイヤモンド製品の研究開発を行う同社は、2021年に創業し、役員3名で構成された研究開発型スタートアップ企業です。代表の小関氏は、IDEC横浜のインキュベーション施設である横浜新技術創造館の静かで研究に没頭できる環境、インキュベーション・マネージャー(以下「IM」)による経営相談や研究開発実現までの伴走支援が受けられる点、支援メニューの充実等に魅力を感じて、翌年の2022年に入居し、IMへの経営相談をきっかけに資金調達を始めとした支援を受けることになりました。
研究開発加速のための資金調達と技術力の認知度向上の必要性
同社の強みは、世界最高レベルの人工ダイヤモンド合成技術と経営・知的財産の高度人材を擁している点です。ダイヤモンドは工業用
途でも高いニーズがあります。特にダイヤモンド半導体は、従来の半導体と比べて電力損失が圧倒的に少ない「夢の素材」として注目されており、その市場規模は2030年に3,000億円を超えると予測されています。しかし、現状は、競合が少ないブルーオーシャン市場であり、同社の独自技術をいかして早期の事業化を果たせば、先行者利益の獲得が可能です。そこで、IMが相談していく中で、研究開発を加速させるための資金調達と同社の高い技術の認知度向上を目指すことになりました。
事業計画書の改善が奏功、資金調達と技術力の認知度向上に成功
IMの助言のもと、同社の高度な技術を専門外の人にも分かりやすく説明した新たな事業計画書を作成しました。その結果、日本政策金融公庫の「資本性ローン」や「ものづくり補助金」「横浜市技術系スタートアップ実証実験等支援プログラム」「横浜ビジネスグランプリ2024ファイナリスト」等に次々に採択され、資金調達に成功し研究が飛躍的に加速しました。同時に自社技術を分かりやすく説明することで、投資家や企業に対する認知度の向上につながり、また、多くのニーズがあることが分かりました。
補助金やVCの資金を活用しダイヤモンド半導体の完成を目指す
IDEC横浜ではIMによる伴走支援を継続し、展示会やピッチコンテストなどを通じた同社の技術力の更なる認知度向上を図り、企業や研究機関との積極的な連携を支援していきます。また、補助金のみならず、国内外のVCからの更なる資金調達を支援し、安定した開発資金を確保することで「エネルギー問題を解決する夢の素材」であるダイヤモンド半導体の開発を支援していきます。
