

海外展開
卸売業,小売業
生牡蠣を世界の食卓へ 海外展開助成金を活用し新たな海外市場を開拓
社会情勢の変化や国内市場の将来性への懸念から、海外市場開拓へ挑戦
同社は、横浜市中央卸売市場内で日本全国の生牡蠣を扱う唯一の牡蠣専門仲卸業者です。設立当初から主に香港へ輸出していましたが、社会情勢の変化や国内市場の将来性への懸念があるため、新たな海外市場の開拓を検討していました。そのような中、IDEC横浜の「海外展開助成金」について問い合わせがあり、具体的なプランの実現に向けて相談・助言を開始しました。
新たな販路開拓が可能な市場の模索
同社が直面していた課題の一つは、既存取引先(主に中華圏)への依存からの脱却でした。中国による日本産食品の輸入規制は売上げに影響を与えており、新たな市場を探す必要がありました。その課題解決には海外展示会出展を活用した市場開拓が有効であると判断し、既存取引先や未開拓の消費地域とのつながりのあるタイやトルコで開催される展示会に出展することとなり、IDEC横浜は生牡蠣市場の特性を踏まえ、出展に向けた情報提供や助言をしました。
新たな市場開拓に向け、タイの東南アジアの拠点に
相談を進めていく中、同社は、日本食が多く受け入れられ、かつ、既存の取引地域とつながりの深いタイを東南アジアの拠点とすることにしました。海外展開助成金の活用により、令和5年度はタイのバンコクで開催された「ジャパンセレクション(日本の商品・技術を海外に売り込むB2Bに特化した見本市)」に出展。令和6年度はトルコで開催された「SEAFOOD EXPO EURASIA」に出展したことで、中央アジアやアフリカなど新たな市場への足掛かりを築き、これまで未開拓であったニッチな市場への進出が実現しました。
新たな海外市場開拓に対応した支援メニューでフォロー
同社が新たなへの足掛かりを築くことができた中、世界の食卓に生牡蠣を届けるという同社のビジョンが着実に実現できるよう、引き続き海外市場の最新情報などの情報提供を行います。
また、同社の事業に必要な海外市場での調査、同行支援等を行う「海外サポートデスク」をはじめとした各種支援メニューの利用促進を図っていきます。