

創業
サービス業(他に分類されないもの)
パン教室から社会起業へ 情熱を形にした挑戦と経営相談窓口で得られた自信
コロナ禍など環境変化で顧客が激減、IDEC横浜の経営相談窓口へ
パン教室を開業して約25年。パン教室の出張サービスなども手がけましたが、夫のがん闘病で事業を中断していました。
その後再開を試みましたが、お弟子さんの生活の変化やコロナ禍の影響により、教室の参加者が激減してしまいました。
そこで、以前相談したIDEC横浜のワンストップ経営相談窓口に再び来所、取得していたキャリアコンサルタント資格を活用して何かできないか考えることになりました。
自信と信頼はゼロからのスタート、新事業の取組で直面した壁
経営相談員との面談を経て、キャリアコンサルタント実技面接試験のロールプレイング対策講座を開始することになりました。ウェブサイトでのプロフィールやメッセージの書き方から、顧客のターゲティングや競合との差別化、価格設定など検討課題が多くありました。また、パン教室が対面からオンラインになり、不安に感じられたようです。特に難しかったのは最初の実績づくりで、ご自身の強みを客観視することや、実績がない状況下でサービスの信頼性を訴求することが課題でした。
サービスの作り込みが成功、値上げ後も申込みが続く
経営相談窓口では、相談者ならではのサービスの特徴や、受講生のニーズにどう訴求していくかについて話し合いました。価格について、初期価格を安価に設定し、段階的な値上げを提案。予想よりも早く申込みがあり、実績を作ることができました。また、情報発信強化のため、新規・既存客別アプローチ方法の設定を提案し、さらに、値上げのタイミングや値上げ幅について助言しました。その他、勉強会や交流会など、試験合格後も継続的に提供できるサービスを一緒に考えました。
生活費のための「仕事」から、情熱を注げられる「事業」へ
定期的な経営相談を繰り返すことで、ご自身の本当に叶えたいことが見えてきたと話します。それは、がん患者の家族をサポートするというご自身の過去に基づいた事業アイデアでした。社会起業について研究するために大学院に進学し、マネジメント、社会的課題解決の戦略などについて学びました。現在は、がん患者遺族で構成された法人を設立し、毎月がん患者のご家族と傾聴の会を開催する傍らキャリアコンサルタントやパン教室の活動も継続して実施しているとのことです。
