

マッチング
製造業
IDEC横浜の紹介で地元企業とのつながりを生かした新たな一歩へ
デザインから生産まで顧客の業務をトータルサポート
プラスチック加工全般や板金加工を得意技術としており、主な得意先は自動車業界や輸送機器関連企業の開発部門です。「デジタル マニュファクチャリング」、「試作品・小ロット・オンデマンド品製造」、「量産品生産」、「生産準備、生産技術対応」、「システム設計・組立請負」を事業の5本柱とし、単に製造するのではなく、デザイン、設計、生産までをトータルで請け負っています。拠点は、横浜(本社)工場、横浜グリーンファクトリー、栃木県(2か所)、熊本県(2 か所)、福岡県の計7か所。顧客には、品質、納期、価格、材料といった4つの項目を順位付けしてもらい、最適な製作工法を提案しています。
横浜グリーンファクトリーでは、社員のアイデアや発想を存分にいかせるようにリラックスできる雰囲気づくりも重視しています。短納期対応ができるのも大きな特徴です。3D データを活用した治具製作では、他社よりも約6か月のリードタイムを削減し、受注へつなげたという実績があります。また、生産設備の提案を行い、手作業の自動化やコストカットにも寄与しています。さらに、自動車業界が100 年に一度の大変革期による電気自動車(EV)に移行していく中、部品の軽量化が求められています。そこで金属部品の樹脂化への研究開発を加速。福岡研究開発センターへ導入したペレット溶融造形ができる3Dプリンターの普及によって、熊本県、九州の産業発展への寄与も目指しています。

IDEC 横浜との出会いが 地元企業とつながるきっかけに
IDEC 横浜との出会いは、工業技術見本市「テクニカルショウよこはま2022」がきっかけ。
IDEC 横浜ブースを見つけ、声を掛けたのは出雲社長。早速、ものづくりコーディネーターが、同社と市内の3D プリンター設計製造会社を引き合わせました。先方企業の自動見積もりソフトや3D プリンターについて意見交換し、今後は情報交換をしながら、小さなテーマから協力しあうこととなりました。
その後、出雲社長が会長を務める熊本県内の生産連携・共同受注グループが、愛知県の大手自動車部品メーカーにてプレゼンテーションやサンプル展示会を行うことが決まりました。
横浜のものづくり企業との連携を求めていた出雲社長は、IDEC 横浜に同展示会への市内のものづくり企業の参加について打診。ものづくりコーディネーターのネットワークを活用し、同自動車部品メーカーに提案できそうな企業に声を掛け、6社が展示会に参加することとなりました。メーカーとのつながりのみならず、展示会や展示会終了後の懇親会を通じて、参加企業の間に新たな交流も生まれました。
今後の抱負は、横浜でもものづくり企業の連携グループを作っていくこと。また、全国のグループともつながっていき、それぞれの強みを生かしながら、産業や技術の発展、日本のものづくりのレベルアップに寄与していきたいと考えています。

成功のポイント
- 時代の流れを察知し、先を見越した動きができる出雲社長の先見性と行動力。
- トップダウンではなく、社員の意見やアイデアを受け入れる柔軟な社風を作っている。
- IDEC横浜の「ものづくりコーディネート事業」を活用し、横浜企業との新たなネットワークを構築したこと。
