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パパ専用簡易抱っこ紐・パパダッコ

創業 卸売業,小売業
専門家によるプレスリリースやブランディングを支援。国や市の助成金も獲得

パパ専用スマート育児グッズ開発
株式会社ワンスレッド【卸売業,小売業】

子育てパパの環境整備の実現目指す

ワンスレッド(保土ケ谷区)は2017年4月、“パパ専用”の育児グッズブランドを立ち上げました。「papakoso(パパコ)」と名付けたブランドには、パパの子育てから家族に笑顔を、という思いが込められています。
同年7月に発売した第一弾商品「パパ&ママ140人と考えた理想のパパバッグ」は、文字通り、パパのための育児バッグです。デザイン性と機能性を両立させたのも特徴です。哺乳びんやおむつ、それに今や生活に欠かせないスマートフォンが、区分けされ取りやすいように設計、抱っこの補助にも使える強度を備えています。ありそうでなかった、パパ専用の子育てグッズが世に出たことで、各メディアもこぞって取り上げ、一躍脚光を浴びることになりました。
2010年9月に創業したワンスレッドは、当初、レディースアパレルやジュエリーの企画、販売をビジネスの主軸に置いていました。
ところが、2016年に転機が訪れます。そのきっかけは、2011年に半田社長の奥さんが第一子の妊娠中に病気だと分かったことでした。出産と同時に半田社長と新生児の生活が始まります。
すると、男性用トイレにはおむつ交換台がないことや、ベビー休憩室は男性が入りにくいことなど、パパが育児するには、あまりにも整備されていない環境に直面します。そして、すべてが“ママ目線”だったことに気づきました。そこで、5年間の子育て経験を活かし、パパママ140人の声を集め、パパ専用育児グッズの開発に乗り出します。

プレスリリースも発信

パパバッグの他にも、男性の体型にもフィットするパパ専用簡易抱っこ紐「papa-dakko(パパダッコ)」を商品化しています。とはいえ、オリジナル商品が、世の中に認知されるまでは時間、それにコストがかかります。こうした中、IDEC横浜の支援担当者のアドバイスにより、国や横浜市の助成金を申請し、採択。また、プレスリリースやブランディングについてのアドバイスも取り入れました。2018年にはIDEC横浜主催の新商品合同記者発表にも参加しています。
同社の場合、商品発売時には必ずプレスリリースを出しており、各メディアからの取材につなげています。半田社長は「パパグッズが普及すれば、夫婦で育児を“共有”することにもつながります。そして家族に笑顔が広がるはず」と力を込めています。【2021年度支援事例】

成功のポイント

  • 社長自身の体験からパパ専用育児用品という新たなジャンルで第2創業し、時代の要請にも応えつつ、家族の笑顔を増やす視点で育児用品に留まらない家族向けサービスを展開。
  • 専門家の助言を上手く取り入れ、補助金申請やプレスリリースを活用し積極的な経営を行う。横浜ビジネスグランプリ2020ではファイナリストとして登壇した。

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