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情報通信業
横浜ビジネスグランプリ2023で優秀賞
「画面を見ないナビ〜 君だけの、街歩きコンシェ ルジュ〜」をキャッチコピーに数々の賞を受賞
「LOOVIC」(ルービック)は、人の声を聴いて目的地まで移動できるというナビゲーションシステム。特長は、だれもが簡単に目的地までの道順や街案内の声を専用アプリに登録できるということ。保護者の声を登録すれば、その声を聴きながら、お子さんがひとりで街を歩いたり、お友だちの家へ行ったりすることが可能となります。また、図や文字で表されていた道案内を音声化でき、美術館などにある音声ガイドのような感覚で街歩きができるため、住まいの物件探しや観光案内などで活用され、周りの景色を見ながら歩けるようになります。
起業するきっかけは、空間認知の苦手を抱えたご子息のトレーニングが日課になっていたこと。景色を覚えにくく忘れやすいため、繰り返し記憶し、自らの力で外出できるよう取り組んできました。そこで、誰しもが苦手意識なく社会生活を送れるよう、2021 年に創業の後、「LOOVIC」を開発。「画面を見ないナビ〜君だけの、街歩きコンシェルジュ〜」をキャッチコピーに、「横浜ビジネスグランプリ2023」で優秀賞、アメリカのラスベガスで開催される世界最大規模のテクノロジー見本市CES 内の「2023 ShowStoppers」のモビリティ部門にてOMDIA InnovationAwards を受賞するなど、社会から高い期待が寄せられています。

ワンストップ経営相談窓口の利用をきっかけに 製品開発、ネットワーク構築を加速!
IDEC横浜を本格的に利用し始めたのは2022年の夏。「ワンストップ経営相談窓口」を利用し、事業の成長に必要なポイント(戦略、連携先等)を整理しました。その後、「ものづくりコーディネート事業」や「ヘルスケアビジネス推進事業」等を活用したことで、神奈川県立産業技術総合研究所(KISTEC) のプロダクトデザイン支援による製品デザインのブラッシュアップ、神奈川大学とのAI分野での共同研究体制の構築、米国サンディエゴの起業家支援組織「CONNECT」のアクセラレーションプログラムへの参加が実現しました。
「リモート文化の定着など、IT技術が進んだことで企業や生活者の利便性が向上し、近所で過ごす機会も増えてくると思います。街中には多くの歩行者が行き交い、「LOOVIC」は道案内や散策に欠かせない存在になることでしょう。また、IT活用が苦手なご高齢者にとっては『案内を聴きながら、今度は違うところを歩いてみよう』と街へ出るきっかけにもなると思います。徒歩での移動が増えることによって、健康の維持・増進に加え、快適な歩行を実現するツールの提供は、結果的に温室効果ガスの削減等にも貢献できます」と、直面する社会課題の解決も意識して、力強く事業を推進している山中社長。身近なきっかけが、社会を大きく変えようとしています。

成功のポイント
- 社会課題の解決を目指し、起業という大きな一歩を踏み出した決断力。
- 自社の課題を的確に把握し、その解決に必要な要素(提携先等)を見極める判断力。
- 横浜市、支援機関、大学等のネットワークを活用し、共同研究等の実現に結びつける行動力。
