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タンパク質の網羅的一斉分析を事業としている。これからの社会に必要不可欠な技術だ。

経営改善 学術研究,専門・技術サービス業
IDEC横浜の経営相談メニューを活用 育児介護休業規程等改定のための労務相談も

ヒトのタンパク質を網羅的に分析する技術で医薬研究に貢献
株式会社メディカル・プロテオスコープ

横浜金沢ハイテクセンター・テクノコアに入居 タンパク質の一斉分析事業を加速

タンパク質は生物を構成する重要な要素で、ヒトのゲノムには約2万種類のタンパク質がコードされている。発現タンパク質群の一斉分析がメディカル・プロテオスコープの事業の柱。網羅的な分析の技術と成果は、医学や創薬の分野でいかされる。身近な例では、がんマーカー検査や生活習慣病のモニタリングなどで活用されている。
「クライアントは製薬企業が多く、大学や研究機関からの分析のご相談や共同研究の依頼もあります。一斉分析には経験と大型設備が必要なため、私たちのような専門知識を持つ会社の需要があるのだと思います」と取締役・生体分子解析部長の川上氏。現在、同社で分析を担当する4名のうち3名が学位を持ち、川上氏も薬学の博士号を有している。
メディカル・プロテオスコープはIDEC横浜が管理・運営するインキュベーション施設「横浜金沢ハイテクセンター・テクノコア」の入居企業だ。移転先を探す時にIDEC横浜に相談したのがきっかけで、入居して丸2年が経過する。
「お陰様で、ここに入居してから大型のクライアントとの事業提携が始まりました。また技術面では、分析工程の自動化を進める体制を整えました。一度に多くの分析を早く実施することで、それだけ早く社会に貢献できます」。

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専門家に相談できるIDEC横浜の経営相談 「両立支援等助成金」や知的財産権に係る助成制度を相談

2022年、同社は就業規則を現在の法改正に即したものに改定することにした。仕事と家庭の両立支援に取り組む事業者向けに、国の助成事業である「両立支援等助成金」が利用できることを知り、IDEC横浜に相談。
「IDEC横浜の社労士による労務相談を利用しました。「育休復帰支援プラン」を策定し実施する取組を一つずつ相談しながら進めました。既に就業規則は作成済みだったため、育休取得と職場復帰の項目をブラッシュアップし、先日無事に助成金の申請をしたところです。オンラインで相談ができて助かりました」と総務担当の尾上氏。
今後ホームページのリニューアルや、知的財産権に係る助成制度を利用するなど、体制を整えていくという。「より社会に貢献できるように私たちの事業を加速させます。IDEC横浜の相談窓口をこれからも活用していきたいです」と川上氏は語る。

(支援事例集2023掲載)

成功のポイント

  • 外部企業との事業提携に先立って、金沢テクノコアへの入居を決断し、技術開発を加速させた。
  • ワンストップ経営相談(労務相談)を活用し、最新の法改正を踏まえた、社内規程の整備を行うとともに、助成金申請のブラッシュアップを行った。

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