医療技術展示会COMPAMED参加の報告

横浜医工連携プロジェクト アドバイザー
森尾 康二

2017年11月27日(月)

世界最大の医療機器見本市MEDICA/COMPAMED(11月13日~16日、ドイツ・デュッセルドルフ)に横浜市として初めてパビリオンを出展し、世界に向けて横浜の医療機器技術を紹介してきました。

MEDICAは完成した医療機器の、そしてCOMPAMEDは医療機器に利用される技術(素材、加工方法等)の見本市で、我々は横浜市内の5社(下記)の技術をCOMPAMEDにて展示・紹介してきました。

メッセ会場は広大な敷地の中に19の展示場があって、そのうち8a,8bと呼ばれる展示場でCOMPAMEDが開催されました。日本の展示会とは異なり、かなり高額な入場料を払って来場する為、来場者の殆どは医療機器関連のプロの方々で、そのため自ずと真剣な商談が行われます。COMPAMEDは技術を展示する場ですのでその場で売買が発生するのは稀ですが、それでも訪問する側も受けて立つ展示側も真剣に応対していました。

横浜パビリオンは初めての登場でしたが、割り当てられた場所が8aの中央通路の一番奥という有利な位置にあって、且つ3面が通路に面しているという利点もあり沢山の方々に来場頂きました。来場者の方々にはこちらから積極的に話しかけて、相手の関心事に沿って我々5社のそれぞれのブースへ誘導するようにしました。持参した日本酒も一役を買ってくれて各国の方々を招き入れる事が出来ました。

横浜の5社の技術はそれぞれ独自の光る技術でしたので、来場者の関心事に一致する場合には強い関心を示してくれました。具体的な引き合いや相談事については各社の中で検討して個別に対応して頂く事になっています。来場者の中に日本の医療機器メーカーの方々も沢山おられて、個別技術の説明に耳を傾けて頂きました。

日本の各地の自治体もCOMPAMEDで同じように集合パビリオンの中に個別企業の展示ブースを設ける形で参加していました。出展常連の浜松、埼玉、長野、福島、大田区のほか、東京都も今年初出展しました。只、日本の企業は独自の優れた要素技術は展示していましたが、欧米企業に比べると完成度(システム化の度合い)が今一つの感があって、その技術を求めるユーザーから見た時に購買の意欲を高めるためには、完成度の向上が課題だと感じました。

今回の出展は初回としてはまずまずの反応があって期待の持てるものでした。参加した5社の方々と早急に引き合い・商談から期待できる成果について検討を加えて、来年以降の出展に向けてより良い方策を共に考えていきたいと思っています。

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