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ファイナリストによる
プレゼンテーションPresentation by Finalists

ファイナリスト
一覧

最優秀賞

立ち仕事向けサブスク型アシストスーツ事業

株式会社アルケリス:藤澤 秀行 氏
株式会社アルケリス
藤澤 秀行 氏

立ち仕事はさまざまな現場で行われている一方、腰痛や脚のむくみ、足裏の痛みに悩む人は多い。この悩みを解決するために体重をスネとモモで支え足腰の負担なく長時間の立ち仕事が出来るアルケリスを開発した。

アルケリスの特徴は装着したまま移動が出来ること、簡単に着脱可能なこと、動力を使わず電源が不要なことだ。アルケリス使用による効果は筋骨格解析ににより腰の負担が最大33%軽減されることが分かった。

株式会社アルケリス:藤澤 秀行 氏によるプレゼンテーション
株式会社アルケリス:藤澤 秀行 氏によるプレゼンテーション

アルケリスは医療現場の要望から開発されたが機会を問わずさまざまな立ち仕事で活用可能である。人手不足や高齢化、腰痛問題、働き方改革のような社会問題にとってアルケリスは一つの大きな解決法だと確信している。

現在の販売モデルは売り切りのため販売後の顧客との関係は終わってしまう。そこで、サブスクリプション型にすることで販売後のメンテナンスや顧客の使用状況フィードバックを行い、製品の改善提案や運用の見直しを行っていく。これらを通じて顧客との間に継続的な関係を構築していく。

現在、低価格と軽量化に向けた新モデルを開発している。また今後、海外展開を計画しており去年11月にシリコンバレーにオフィスを設立した。私たちの目標である「世界から立ち仕事のつらさをなくす」を横浜から世界へ発信し、全ての人々がいつまでも健康に過ごせる社会の実現を目指す。

株式会社アルケリス:藤澤 秀行 氏によるプレゼンテーション

一般部門優秀賞

声だけ、5秒でメンタルヘルスを可視化

リスク計測テクノロジーズ株式会社:岡崎 貫治 氏
リスク計測テクノロジーズ株式会社
岡崎 貫治 氏

リスク管理を車に例えるとブレーキに相当する。経営を安全に加速させるために必要不可欠といえる。そのリスクを”可視化する”ことを考えた。リスクの中でも特に経営インパクトが大きい「人」に対するリスクについて注目した。

人に関するリスクとは離職、休職、採用、オペレーション、コンプライアンスに類することである。こうしたリスクの要因となるモチベーションを声だけ5秒で可視化することによって生産性の改善を図る。

リスク計測テクノロジーズ株式会社:岡崎 貫治 氏によるプレゼンテーション
リスク計測テクノロジーズ株式会社:岡崎 貫治 氏によるプレゼンテーション

弊社のMotivel は発話音声を数値化し、独自アルゴリズムによる計測・解析をわずか5秒で可能だ。「早い・簡単・誰でもできる」この3拍子を兼ね備えていることが強みだ。もちろん、非対面かつ非接触で計測可能である。

2020年7月から12月の間に実証実験を行い計測データ19,000件、約1,000人のユーザー数のデータを得て実現可能性の検証を行った。
また、顧客ヒアリングで介護施設を含むエッセンシャルワーカー、オンライン相談、アンケートに依拠しないイベント効果計測など活用領域が示され、定着率改善、事故率改善、サービス改善などの効果も見えてきた。

Motivelは基本的にB to Bで事業を展開していく。エッセンシャルワーカーを軸とした特定分野でノウハウを蓄積し、資金調達並びにアライアンスを図って、教育・研修、HRサービスの分野への事業展開を加速していきたい。

リスク計測テクノロジーズ株式会社:岡崎 貫治 氏によるプレゼンテーション

奨励賞

入退管理で現場づくりの未来を支える

株式会社SHO-CASE:髙村 勇介 氏
株式会社SHO-CASE
髙村 勇介 氏

ディスプレイ業界の施工現場の現場監督に従事している髙村氏。
現場の働き方改革にも寄与し施工現場に適した労務管理サービスを提案した。

建設現場の中でもディスプレイ業界の現場は、工期が短く現場が狭い上に人の出入りが激しいという特徴がある。また建築業界と同様の安全管理が求められ、その安全管理は今なお紙媒体で行われている。それに加え新規入場者は現場のたびに何度も同じアンケートを記入していることも課題だという。

株式会社SHO-CASE:髙村 勇介 氏によるプレゼンテーション
株式会社SHO-CASE:髙村 勇介 氏によるプレゼンテーション

SHO-CASEはその無駄を省くため、空き時間にスマホで済む事前登録、QRコードをスキャンしてチェックするだけの労務管理、検索機能でデータを一括管理するサービスを開発した。

本サービスは導入が簡単であり安全管理は建設業法項目を全て網羅している。それに加え、時間制限付きQRコードで対面での確実な労務管理が可能でセキュリティも確保する。

ビジネスモデルとしてはフロー型からSAAS型モデルへの転換を図っている。すなわち、施工現場での作業員や現場監督はSHO-CASEに無料登録すればQRコードを配布され入退場管理が可能となる。一方労務管理側としてはSHO-CASEより労務データを提供され生産性が可視化される。料金は現場規模によって価格設定が異なる。

また、ディスプレイ業界以外の土木市場、建設市場で導入が可能であることから、このサービスを通じて横浜の現場を支えることを目指す。

株式会社SHO-CASE:髙村 勇介 氏によるプレゼンテーション

女性起業家賞

人工透析予防特化型 重症化予防プログラム

株式会社ORANGE kitchen:若子 みな美 氏
株式会社ORANGE kitchen
若子 みな美 氏

体外で血液を濾過する医療行為「人工透析」は1人あたり約500万円の医療費がかかる。日本の「人工透析」に伴う医療費の総額は年間約2兆円である。人工透析患者は1日4時間、週3日病院に拘束される。すなわち、人工透析はわが国にとっても患者にとっても大きな課題である。

株式会社ORANGE kitchen:若子 みな美 氏によるプレゼンテーション
株式会社ORANGE kitchen:若子 みな美 氏によるプレゼンテーション

腎臓が悪くなると慢性腎臓病(CKD)になり、これがさらに悪化することで人工透析が必要となる。CKD治療には服薬とともに食事管理が必要である。患者は、CKDの進行予防に食事管理が必要とわかっていても、仕事が忙しいとなかなか食事管理は難しく、低頻度な栄養指導では本人のモチベーションが続かない。

そこでCKD患者に対して、比較的時間ができる退職後に行なう重症化予防プログラムを立ち上げた。透析患者の多くは高齢者であり、60代での介入が最後のチャンスとなる。

専属管理栄養士とオンラインツールを用いた完全非接触の行動変容プログラム「しおみる」を3ヶ月間展開し、栄養計算結果や尿のデータを活用した評価や指導を行う。

現在、しおみるは東京都と浜松市の実証実験事業に採択されている。

重症化予防プログラム「しおみる」を通して人工透析患者を減らし、わが国の大きな負担となっている医療費の増加を解決する。

株式会社ORANGE kitchen:若子 みな美 氏によるプレゼンテーション

学生部門優秀賞

腸内細菌タイプ別食生活アドバイスの提供

東京工業大学大学院:千葉 のどか 氏
東京工業大学大学院
千葉 のどか 氏

腸内環境を良くするための”腸活”が流行っている。健康のために食生活に気を遣う人も多い。一方、既存の食生活アドバイスサービスには「野菜を意識的に食べましょう」など、漠然としたものが多い。

腸内に多い細菌の種類によって、ヒトの腸内環境はB、R、P型の3タイプに分類される。私は、大学院で腸内細菌の研究をしているが、研究活動の中で、腸内環境は日々の食生活によって変動することを知った。それ以来、食生活アドバイスをタイプ別にすれば、効果的な腸活と健康のサポートができるのではないかと考えるようになった。周囲の人からも「好きなものは沢山食べたい」、「でも健康でいたい」などのニーズを聞いていた。

東京工業大学大学院:千葉 のどか 氏によるプレゼンテーション
東京工業大学大学院:千葉 のどか 氏によるプレゼンテーション

これらの要望に応えるべく、個人食生活アドバイスをするサービスがGood Gut Lifeである。

Good Gut Lifeでは、便から腸内細菌タイプと利用者の腸内環境を整えるための最適な食事メニューを予測し、アプリでレシピ提案をする。
その日の気分や使いたい食材を入力してもらうことで、好みに合う最適レシピを提案するほか、提携店メニューのレコメンドによって外食にも対応したい。更にその食生活を継続すると疾患リスクや体重がどう変化するかを予測・表示することで、最適食生活の効果を実感してもらう狙いだ。

現在は、研究・情報収集を行い、予測システムの構築を目指している段階である。個人の腸内環境に合った食生活アドバイスを通じ、健康な社会を築いていきたい。

東京工業大学大学院:千葉 のどか 氏によるプレゼンテーション

一般部門

横浜で仕立てるBayspoke

ブランド TORU SAITO:斎藤 融 氏
ブランド TORU SAITO
斎藤 融 氏

もう一度横浜のファッションを盛り上げたい。この思いを形にしたいと考えた。 タイトルの“Bayspoke”とは「話をしながら服を仕立てていく」ことを意味する英語のbespoke(ビスポーク)を元にしたオリジナルワードである。

ブランド TORU SAITO:斎藤 融 氏によるプレゼンテーション
ブランド TORU SAITO:斎藤 融 氏によるプレゼンテーション

ビスポークシューズの代表を勤める自身が靴のみならず紳士服、鞄、その他のアイテムを作る「横浜職人」組合を立ち上げた。Bayspokeは職人集団によるトータルコーディネートを提供するビジネスモデルである。

クラウドファンディングを活用したカタログブックの出版をはじめビスポーク職人特化型の展示会といったイベントの開催、オーダーと宿泊がパッケージ化された旅行ツアーの企画などがある。

収益モデルはツアー販売価格の80%を製作した職人へ、10%を「横浜職人」組合、残り10%を手数料としてホテルや代理店へ振り分けることで考えている。

今後は横浜にBespoke文化を広めることに加え海外に展開することを目指す。合わせて職人タイプ別にユニットを組むような形をとり若手職人の育成を図る。

ブランド TORU SAITO:斎藤 融 氏によるプレゼンテーション

一般部門

体験型空き家活用『solar crew』

株式会社太陽住建:河原 勇輝 氏
株式会社太陽住建
河原 勇輝 氏

太陽光発電システムの販売と住宅リフォームを事業として展開している。ここ数年では扱っている空き家の一部をYワイ広場として、1Fのコミュニティスペースを地域の方々に開放している。ご紹介する「solar crew」は地域との繋がりを大切にしてきたからこそ生まれた事業である。

以前より空き家を活用してワークショップを開催していた。当時、参加者から空き家の活用だけでなく空き家の壁を壊すといったデザインから関わってみたいという声があがったことで事業にしようと思い立った。

株式会社太陽住建:河原 勇輝 氏によるプレゼンテーション
株式会社太陽住建:河原 勇輝 氏によるプレゼンテーション

solar crewは空き家を「DIY」して「泊まる」、「働く」、「遊ぶ」、「学ぶ」機能を付加したシェアリングプラットフォームとして活用する。
更に、地震への備えとして、太陽光発電設備の設置や耐震シェルターを導入し、地域の電気防災ステーションや小さな避難所としての機能を搭載した。

一方、空き家のオーナー様へのメリットとしてはまず管理の手間を省けることがある。また地域拠点として活用し続けることによる老朽化の防止。人の出入りによる防犯上の不安の解消、収益化を実現することによる固定資産税の支払い負担の軽減を実現する。

横浜市内の空き家増加率は2008〜2014年で11.02%と全国平均を上回っており空き家問題解決が急務である。solar crewは法人会員、個人会員とともに地域課題解決を目指す。

株式会社太陽住建:河原 勇輝 氏によるプレゼンテーション

一般部門

組織を強くする『オンライン運動会』

株式会社運動会屋:米司 隆明 氏
株式会社運動会屋
米司 隆明 氏

最初に働いた金融関係の企業ではノルマに追われ、次に働いたIT企業では社内コミュニケーションに疑問を感じた。いったい何のために働くのか。こうした経験から社内の雰囲気を良くし、組織力を高める仕事がしたいと思い立ち、チームワークが求められるスポーツに着目した。

運動会は、年齢、性別に関わらず、多様性を受け入れ、ともに手を取り合いゴールを目指す仕組みがある。メンバーの強みを生かし弱みを支え合うことは組織にも通じるものがあると考えた。

株式会社運動会屋:米司 隆明 氏によるプレゼンテーション
株式会社運動会屋:米司 隆明 氏によるプレゼンテーション

これまで企業運動会の企画・運営を中心に事業を拡大していったが、新型コロナウイルスの影響でリアルの運動会が出来なくなった。自分たちの存在意義を考えた結果、オンラインでの運動会をしようと決意した。

その後、オンライン運動会の競技を開発。その数は50種類を超えた。競技中の応援はチャットで行う。
感染リスクを回避するだけでなく、熱中症や怪我のリスクも軽減される。また、競技場等を予約する手間も費用もかからない。

参加者からは
「みんなの笑顔を見ながら参加、安心した」
「家庭での一面を知ることができ親しみを感じた」
「競技場までの移動がないので参加しやすく、参加率が上がった」
など、オンラインならではの効果が得られた。

本年度の実績は50回を越え、アメリカやルワンダ共和国などの海外でも実施することができた。今後も日本文化である運動会を世界に広めて行く。

株式会社運動会屋:米司 隆明 氏によるプレゼンテーション

一般部門

横浜発の診療所建築プラットフォーム

総合医建株式会社:関 拓也氏
総合医建株式会社
関 拓也 氏

弊社は首都圏を主に展開する医療機関専門の建設会社である。クリニックや薬局の建設工事に従事しながら医療機関の開業支援も行っている。医療機関の建設においても重要なことはどの様に安全性を確保するかというノウハウである。

そこで蓄積したノウハウを、医療機関の建設件数の少ない地方の工務店に提供できないかと考えた。当プランはそのための新しいプラットフォームである。

総合医建株式会社:関 拓也氏によるプレゼンテーション
総合医建株式会社:関 拓也氏によるプレゼンテーション

例えばリモートで現地の医師との交渉を重ねつつ、大型モニターにより現場施工の監視や検査の実施を行う。図面などは端末で工事現場にて閲覧可能である。
実際の施工に必要な人材はSNSを用いて確保し、時には弊社が育成をも担う。

現在東京都内の現場で実証実験を開始している。
まずは北陸、東北、近畿を皮切りに全国展開を目指す。

遠隔地である地方の施工管理は難しいという常識をリモート管理で実現する。この新たなプラットフォームによって職人の仕事量の平準化を図り、医師と施工する職人の橋渡し役になる。

総合医建株式会社:関 拓也氏によるプレゼンテーション

学生部門

グルメ大学

横浜国立大学:飯竹 恒太郎 氏
横浜国立大学
飯竹 恒太郎 氏

「一般的に広告は見たくないもの」「現在の飲食店はコロナ禍で経営が厳しい」この2点を考慮して飲食店がお金をかけずに集客できる広告と利用者が見たくなるような広告を実現した仕組みを作った。それがグルメ大学である。

横浜国立大学:飯竹 恒太郎 氏によるプレゼンテーション
横浜国立大学:飯竹 恒太郎 氏によるプレゼンテーション

2020年9月にプロジェクトを立ち上げたグルメ大学は、提携している飲食店から独自のクーポンを発行してもらうことで広告媒体を無料で提供する。利用客には会員費を頂く代わりにこのクーポンを使う権利を提供するという仕組みだ。

現在横浜市内で個々の提携店舗や公認商業施設と契約している。
飲食店側のメリットとしては広告費を抑えられること、集客ゼロでも無料で広告が継続出来ること、クーポンを運用出来ることである。

今後の展望としては複数店舗で同時に同じクーポンを発行しさらなる集客を図る。また、アプリに動画プラットフォームを作る。無料のアルバイト求人広告を立ち上げる。これらの活動を通じて横浜の地元経済に貢献していく。

現在SNSを活用し続々とフォロワーを増やすことに成功している。2021年4月からは公式アプリを配信することでさらに影響力を高めていきたい。

横浜国立大学:飯竹 恒太郎 氏によるプレゼンテーション

学生部門

全く新しい循環型段ボール家具ブランド

東京大学:上田 航大氏
東京大学
上田 航大 氏

4.4帖の部屋のベッドと机の間。この隙間35cmに見合う家具がなかなかない。これを35cmの課題と呼ぼう。寸法だけでなくデザイン、価格でも満足したい。また、将来引っ越しをすることを考えると家具の処分についても考慮する必要がある。

東京大学:上田 航大氏によるプレゼンテーション
東京大学:上田 航大氏によるプレゼンテーション

これらの課題を解決するため段ボール製の全く新しいオリジナル家具カミカグを立ち上げた。cm単位で寸法を入力し注文されたデータによって段ボールがレーザー加工される。購入者は凹凸の形状に合わせて差し込むだけで簡単に家具を組み立てられる。

自由なデザイン、自由な寸法の調整が可能だ。段ボール製なので資源ゴミとして処分可能である。特に、家具はリサイクル率9%と水準が低い中、段ボールはリサイクル率95%でありカミカグは環境問題を解決する糸口になる。

今後はInstagramなどのSNSを使用してアンバサダー戦略によりインフルエンサーにサンプル提供して拡散依頼し認知を伸ばす。更に、カフェでの体験利用による認知度向上を図る。段ボール家具のイメージを変え、段ボール家具だからこそ欲しいと思われる世界の実現を目指す。

東京大学:上田 航大氏によるプレゼンテーション

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横浜市は、平成31年1月に、新たなイノベーションを横浜から創出していく、「イノベーション都市・横浜」を宣言しました。これまでに、みなとみらい地区の研究開発拠点をはじめ、様々なスタートアップや民間企業、大学等によりオープンイノベーションに向けた交流機会が形成されています。今後、この取組を更に大きなムーブメントとしていくため、「イノベーション都市・横浜」の象徴となるロゴマークYOXO(よくぞ)を決定しました。ロゴマークをシンボルとして、新たなビジネスを生み出す環境を創出してまいります。

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