【ベンチャー部門 (一般)最優秀賞グランプリ 】

下手 正輔

(株式会社プロバイオインターナショナル
代表取締役)
『プロバイオティクス飼料肥育による安心・安全な食肉づくりおよびその普及事業』(写真は取締役・根本 広喜さん)

【ソーシャル部門 (社会起業家) 最優秀賞】

小島 希世子

(株式会社えと菜園 代表取締役)
『ホームレスの職と農をつなぐ「レンタル家庭菜園」 』

【アンダー22部門 (22歳以下) 最優秀賞】

金山 晴紀

(慶應義塾大学 理工学部管理工学科)
『JAPAN MANGA』
金山 晴紀さん(写真右)とパートナーの呂 俊輝さん

審査員コメント

ベンチャー部門下手さん受賞のポイント
プレゼンテーションの勝利の一言です。迫力、勢いだけでなく、中身も含めてプレゼンテーションですべてを出し切りました。ポイントをひとつも逃さずに120%ぐらい表現できたというところに勝利があったのだと思います。

ソーシャル部門小島さん受賞のポイント
自分が家庭菜園を始めて、人手が足りないというときに、普通ならまずホームレスは選ばないと思う。普通の人が持っているフィルターを通して人を見ない。思い込みとか思い入れとかなしに、人のことを素直に見られる人。そういう彼女ならばこのプロジェクトを成功できると思います。

アンダー22部門金山さん受賞のポイント
同人誌というなかなか社会のビジネスでは入っていきづらい部分に、“学生であれば実現できるのではないか”という学生らしい着眼点、学生だからこそのビジネスという点が良かったと思います。

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受賞者紹介

【ベンチャー部門 (一般)最優秀賞グランプリ 】


プロバイオティクス飼料肥育による安心・安全な食肉づくりおよびその普及事業

下手 正輔 さん(プレゼンテーション根本 広喜さん・取締役)
(株式会社プロバイオインターナショナル 代表取締役)

受賞内容

家畜の肥育に最適な植物性乳酸菌LBPLを開発。その乳酸菌を使ったプロバイオティクス肥育により抗生物質や抗菌剤を使用しない「安心・安全な」食肉を、まずは横浜の地から提供していきます。そして横浜を安心・安全な乳酸菌食肉市場のポータルタウンとして成長させ、海外へ進出していくプランです。

受賞の言葉

満開の笑顔で受賞の瞬間は思わずガッツポーズをした根本さん。
「ここ数年間の人生で一番うれしい。相当うれしいです。」
司会者「乳酸菌が認められたということですが、どうですか?」
根本「いいものだから認められるという世界ではないのですが、こうやって段々とすばらしい乳酸菌だと認知を得られてきたことが本当にうれしい。この仕事をしていて本当に良かった。」

【ソーシャル部門 (社会起業家) 最優秀賞】


ホームレスの職と農をつなぐ「レンタル家庭菜園」

小島 希世子さん(株式会社えと菜園 代表取締役)

受賞内容

日本の農業が抱える農業者の高齢化、後継者不足による労働力不足、食料自給率の問題と長引く不況による働きたいのに働く場所がない人々への職の問題という大きな二つの問題点を解決するプロジェクト。都会で人気のレンタル家庭菜園にホームレスを管理スタッフとして導入し、彼らに職と技術を提供し将来は農業従事者として働く場を見つけていきます。家庭菜園に使う土地はこれまでの人脈で既に確保済み。まずは横浜近郊の土地からスタートし、日本の農業界を活気づけたい。

受賞の声

小島「まさか受賞できると思っていなかったのでびっくりしています。」
司会者「自分としてはどの辺りが評価されたと思いますか?」
小島「難しいですね・・・・・・(笑)。気合!」
司会者「そうですね。一張羅で来ましたからね!」

【アンダー22部門 (22歳以下) 最優秀賞】


JAPAN MANGA

金山 晴紀さん(慶應義塾大学 理工学部管理工学科)

受賞内容

日本の素人オタクマンガ(同人誌)を翻訳し、電子書籍として世界に発信するプラン。いまや日本のオタクマンガは世界でも人気の高い日本文化のひとつ。既出の漫画ではなく、成長性、将来性のある同人誌から新しい漫画家を自らオタクと自称する自分たちの視点で選び、自らのネットワークを使い安価に翻訳することでビジネスとしての実現を目指します。

受賞の言葉

金山さん「みんなで作り上げたプレゼンテーションなので皆様のおかげです。うれしいです!」恐縮気味ながらも受賞を喜びました。
呂さん「非常に光栄です。ビジネスはやらなければ意味がないのでこれから実現に向けて頑張ります。」
司会者「賞金の10万円の使い道は?」
呂さん「もちろんビジネスを立ち上げる資金にします。みなさん、ありがとうございました!」

ベンチャー部門(一般)プレゼンテーション

高齢者の「肺炎死」を未然に防ぐポータブル(在宅)嚥下内視鏡システム開発事業

後藤 広明(リブト株式会社)
年間11万人もの死者をだし、日本人の死因の第四位「肺炎」。その95%が65歳以上のご高齢者であり、さらにその半分以上が食べ物をうまく飲み込めない誤嚥性の肺炎によります。このプロジェクトでは誤嚥性肺炎による死亡率を10分の1にするというもの。簡単な内視鏡観察により早期に発見可能でありながら、通院ができないため発見できないケースが多い。そこで、在宅医療を実施している病院と協力し、誤嚥性肺炎の在宅検査キットを開発し、早期発見による誤嚥性肺炎の発症を低減していくというプラン。リブト社はそもそも医師とのコネクションが強く、これまで重い機材を持ち運びした検査を実施している医師からの要望により生まれたアイディア。大塚審査員長も他人事ではない、と興味津々。坂野審査員からは「ワイヤレスにすることに意味がある。ニーズがいろいろとありそう」と高評価を得ました。

Picolive(ピコライブ)

秋元 悟郎
黒縁メガネにきりっと決まったスーツ姿で、左右に動きながらオーディエンスを意識した振舞いに、聞き取りやすい声で落ち着いたプレゼンテーションを披露した秋元さん。プランは現在映画も話題となっている“ソーシャル・ネットワーキング(SNS)”のそれぞれのサービスの垣根を取り除いてどのSNSも自由に使えるオープンなSNS“Picolive”の提供。MixiにTwitterにgreeに・・・・・・。たくさんあるSNSのそれぞれにアカウントを持っていて友達もそれぞれ違うため、毎回PCをあけるとそれぞれのSNSを開けないといけない。そういう悩みもこのpicoliveを使えば解消されるのです。プレゼンテーションもすべてをアピールして時間ぴったりに終えられた手際の良さからも秋元さんの効率の良さをアピール。審査員の出雲氏からは壮大すぎてイメージがわきづらいがクライアントがつけば大きく伸びるタイムリーなビジネスと着眼点を評価されました。

高効率ドーム型リーフレタス栽培施設の販売およびサービスの提供

阿部 雅則
「日本の農業を変えてやる」と強い意気込みでスケールの大きいプレゼンテーションを披露した今グランプリ最年長のプレゼンター、阿部さん。一般の水耕栽培では単位面積当たりの収穫量に限界があるうえに、コストも大きく利益確保が難しい。エアドーム栽培では円形水槽にすることでスペースをうまく使い、単位面積当たりの生産量2倍を可能に。さらに、二重構造皮膜により高断熱性のため、エネルギーコストも削減可能。エアドーム本体の販売、スタート・アフターのサービスにより、これまで農業に携わらなかった人も気軽に取り組める事業の提供を行うサービス。すでにシンガポール・中国など海外からのオファーも多く実績は十分。審査員の佐藤氏からは思わず「なるほど!」と感嘆の声があがり、マーケティングと人件費をうまく使えば成長が期待できると太鼓判を押されました。

類似画像検索を活用したファッションアイテム検索サイト『CLOSET』

宮崎 航
現役東大生の若さであえてU-22部門ではなくベンチャー部門への登場。ユニークさとアイディアの独創性に自信を覗かせて少し緊張を感じさせながらも若者らしいプランを提案しました。ビジネスモデルは、web上でファッションアイテムの購入へ結びつけるアフィリエイトサイト。これまで“靴”“赤い”など文字で検索していたwebショップを画像による「似たもの検索」と「コーディネート検索」にすることでより購入者の購買欲をかきたてる商品を検索できるシステム。東京大学ISI Labと技術協力することにより、画像の検索技術は世界的なレベルを達成。女性審査員、坂野氏からは「コーディネート検索はすばらしいアイディア」と女性の心を掴む企画であることを証明しました。

プロバイオティクス飼料肥育による安心・安全な食肉づくりおよびその普及事業

下手 正輔(株式会社プロバイオインターナショナル)
プレゼンター:根本 広喜

「最後だからパンチの効いたプレゼンをしたい!」その言葉通り、最初から最後までオーディエンス圧巻の迫力あるプレゼンテーションをこなした根本さん。「すっごい乳酸菌」と根本さんが何度も連呼した独自に開発された乳酸菌を使えば、抗菌剤を使用しない「安心・安全な」食肉を提供できるというシステム。自社レストランにおける料理の提供やパイロット店としての営業活動とダブルでの販売システムも構築されており、すでにプランは実現中。出雲審査員からはプレゼンテーションもプラン内容もすばらしいと絶賛の声が上がりました。

ソーシャル部門(社会起業家)プレゼンテーション

児童養護施設退所予定者のための就労支援事業

永岡 鉄平
「社会的問題を解決していこうと横浜市が考えてくれているんだなと感じて僕も勇気がでました」とソーシャル部門の設立に共感し、応募を決めた永岡さん。次世代を担う若者の育成に貢献したいと人材紹介会社を2年前に辞めてから自分の足で情報を収集し、児童養護施設出身者が抱える貧困の連鎖という問題に直面。この問題を解決するには彼らの就労問題を解決することが大切と本プランを考えました。元営業マンらしく流暢な話し方で聞き取りやすい声で流れるようなプレゼンテーション。審査員の出雲氏からは「ソーシャル部門の成功はタイミングの問題だと思っている。タイガーマスク旋風により児童養護施設が注目を集め、まさに時代の波に乗っている今が絶好の機会だと思います」と、時流に乗ったプランであることを証明されました。

地域包括見守り支援 やさしく見守り きずな深まる ケアメール

本間 秀人
粛々とした誠実なプレゼンテーションからは本間さんの熱い思いと優しい人柄が表れ、会場もなごやかな雰囲気になりました。一人暮らしのお年寄りや単身赴任のサラリーマンなど一人で暮らす人たちが抱える“突然倒れたらどうしよう”という不安をサポートするプロジェクト。家電の使用状況をメールとウェブでキャッチして使用状況からいつでもどこでも大切な人を見守るシステム。異変があればご近所や社会福祉協議会にもメールが送られすぐに気がついて対応します。“孤独死”や“30代の結婚率の低下”などにより今後ますます増えていく一人暮らしの不安を解消する社会的ニーズが高いプラン。審査員からの質問コーナーはアドバイスをたくさんいただき公開コンサルティング状態に。大塚氏からは自分こそ必要なシステムといわしめたほど。この問題がほとんどの方に他人事とは思えない社会的な課題であることを再認識させられました。

ホームレスの職と農をつなぐ「レンタル家庭菜園」

小島 希世子
「普段はつなぎと長靴で泥だらけになっています」という発言は、ステージに立つ小島さんからは想像できない。洗練された存在感で華やかに登場した唯一の女性ファイナリスト。学生時代から農家を目指し、農家直送のネットショップや農薬に頼らない野菜つくり教室の運営など幅広く活躍しています。現在人気の家庭菜園に目をつけ、土地がなくて困っている家庭菜園希望者と、働きたいけど仕事がなくて困っている路上生活者の2つの“困った”を解決するプロジェクト。家庭菜園のハウツーを路上生活者に指導し、家庭菜園の管理と野菜つくりを教えるという職を提供します。さらに路上生活者にはこの経験を生かして農業で従事できるようその後の就業まで一貫してバックアップしていく予定。坂野氏から農地の確保について不安があるといわれ、すでに藤沢市に確保し、さらにこれまでの農業への取り組みから協力者がたくさんいるからと一番の問題となりそうな土地確保に十分な自信をにじませました。

アンダー22部門(22歳以下)プレゼンテーション

みてて

松井 智世
「本日お昼ごはんを食べるとき、手を洗われた方手をあげてください!」会場の手はほとんど上がりません。トップバッターで頬がピクピクするほど緊張していた松井さんだがこれで今日のプレゼンテーションの掴みは抜群。“みてて”プロジェクトは手洗いを水や石鹸を使わず、アルコール消毒剤をハート型の容器に一回分いれて、手軽に感染症予防できるというデザイン性・機能性に優れた企画。ハートをつぶすと赤い液体が手に広がりそれが透明になったら手洗い完了の合図。女性審査員の坂野さんからは洋服に飛び散らないか不安なので透明にしたほうがいいのでは?と問われると、手が汚れているということを意識してほしいからあえて着色させていると利用者にあえて汚れを実感させる深い意図があることが判明。さらに、出雲さんからは、U―22部門とは思えない堂々とした迫力のあるプレゼンテーションに本日のグランプリの質の高さを感じさせたと絶賛の言葉をいただきました。

Handicapacity-見えない旅を楽しもう

中村 昴平
U-22部門最後のプレゼンテーションは本年度のグランプリで力を注いでいる社会的高貢献度が高いサービス“視覚障害者のための旅行サービスの提供”です。これまで視覚障害者の旅行の問題点となってきた“料金の高さ”を全旅程に帯同しない派遣ヘルパーにより対応したり、体感できるサービスを観光スポットを作ること、視覚障害者がこれまで不満を抱いて躊躇していた旅の世界を心から楽しんでもらおうというサービス。審査員の吉田氏からは「最初から利益をあげるというのは難しいから、まずは横浜でトライアルして形を作っていけるといいね」と、佐藤氏からは「もともと薄利と言われている旅行業界ですぐに利益をあげるのは難しいだろうが、着眼点は面白いのでビジネスとして実現してほしい」と激励の言葉をいただきました。

JAPAN MANGA

金山 晴紀、呂 俊輝
文頭にアクセントをつける力強いプレゼンテーションを披露したのは呂さん。いまや世界における日本の漫画市場は5000億円。まずはMANGAが日本文化のひとつとして世界で広く認知されている事実を数字を用いて明確に説明。JAPAN MANGAではこれからの漫画界を背負っていく漫画家の多くが書いている同人誌漫画をどこよりも先にインターネットを通じて世界へ発信させていくシステム。「JAPAN MANGAを通して日本文化を発信していく第一人者になります!」力強いアピールは漫画に興味のないオーディエンスの心にも強く響きました。上田氏からは「学生とは思えないビジネスへの熱さを感じた」と。佐藤氏からは「僕も漫画が大好きなんです。漫画家の獲得がビジネス成功へのキーとなりそうだね」と、アドバイスをいただきました。

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