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中国現地リポート

江蘇省の中央沿岸部の都市「塩城市」

塩城市の概要

江蘇

塩城市は面積16,972km²、人口812万人(2009年末)で、江蘇省の北東部にある、上海市から北西約280kmに位置し、東側は黄海に隣接する臨海都市である。特に沿岸部は毎年大量の土砂が堆積し、1年に10数km²広くなっていると言われている湿地帯は「塩城自然保護区」として指定され、丹頂鶴をはじめ多くの渡り鳥が休息地として飛来する。
塩城市は江蘇省の13ある重要な地級市の一つで、行政区として亭湖区、塩都区、大豊市、東台市、響水県、浜海県、阜寧県、射陽県、建湖県の2区2市5県となっている。
 ◆ 塩城経済技術開発区日本工業団地ホームページ

交通

(1) 道路
 国家高速道路G15線と国道204号線が市中心部を貫き、北は青島市、南は上海市に約 3から4時間でつながる※。特に2012年度内に江蘇省啓東市と崇明島(上海)を結ぶ「崇啓大橋」が完成すれば、上海までの時間はさらに短縮される。
 また、2008年に開通した蘇州・南通大橋によって蘇州市・無錫市等の経済発展が進んでいる江蘇省南部とのアクセスが非常に便利となった。
※ 実際の所要時間:上海市内を起点に(国貿センター8時40分出発)途中、蘇通大橋サービスエリア(9時50分)と大豊サービスエリア(11時35分)でそれぞれ休憩10分。終点の塩城市中心の亭湖区に到着(12時50分)の計約4時間10分。上海市内の渋滞で多少変わる。

(2) 港湾
 市内にある「大豊港」はすでに門司港、長崎港、博多港と定期運行船が就航しており、韓国の仁川港、釜山港とも定期運行されている。

(3) 空港
 市内から車で30分の「南洋国際空港」は、北は北京、ハルピン、大連、南は上海、広州、昆明、海南島と結ばれていて、国際便としては香港、台湾、仁川空港(韓国)へも航路を持っている。現在、東京との航路を申請中。

(4) 鉄道
 現在、新幹線はまだ通っていないが、新長鉄道は北京、天津、南京、青島、ハルピン等をつないでいる。なお、2014年完成予定の「沿海高速鉄道」が完成すれば、上海まで70分で行く事が出来る。

開発計画

 2009年6月「江蘇省沿海地区開発計画」が国務院常務会議で認可され、塩城市をはじめ連雲港市、南通市は長江デルタ地区の工業基地及び運輸センターとして発展させるとしている。これに基づき、塩城市は次の開発推進の方針を定めた。

  • (1) 港湾施設、陸上交通施設、開発区の整備。
  • (2) 高度化、新エネルギー、環境、省エネ、電機自動車、バイオ、医薬、電子、情報、新素材、ハイテク産業の育成。
  • (3) 年10数km²広くなる体積地を利用し、近代農業・漁業を発展させる。
  • (4) 先進的な製造業、サービス業及び風力発電。原子力発電等の新エネルギー産業の開発・発展。
  • (5) 都市と農村部の一体化を進め、江蘇省内の南北格差の縮小。

進出した代表的な企業

(1) 東風悦達起亜自動車工場(KIA)
 2002年、東風自動車有限公司(25%)、江蘇悦達投資有限公司(25%)、韓国起亜自動車株式会社(50%)の合弁会社として設立、第一期として敷地面積45万m²、従業員2,200人、年間13万台の乗用車生産能力を持つ。第二期は敷地面積約36.5万㎡従業員数3,100人を超え、年産30万台を生産する能力に達した。さらに、2010年には年産45万台に達している。

(2) 江蘇省科行グループ
 本企業は国家重点先端技術企業として、電力、セメント、鉄鋼、化学工業用の煙ガス除塵除灰等の工業廃棄物のエコ技術設備の開発、製造の専門企業。これまで中国内外の大学と協力し120以上の国家特許を取得している。製品はデンマーク、ロシア、トルコ、ベトナムなど30カ国以上に輸出されている。

(3) カルフール鶴翔店
 カルフール(57%)、江蘇悦達投資有限公司(43%)の出資で2009年12月18日に開業。売り場面積8,735m²、従業員348人。雑貨、家電、紡織、生鮮食品の4部門から構成。2010年の売上げは1.4億人民元となった。
※カルフールは1995年に中国に進出。現在中国25都市に店舗の進出を果たしている。

環境保全と観光事業「丹頂自然保護区」

 葦が茂る広さ360万ムー(15ムー=1ヘクタール)の大湿地帯は、豊かな海洋生物の生息地となっている。特に国家一級保護鳥類である丹頂鶴600羽が毎年越冬のため、黒竜江省やシベリヤから飛来する。また、丹頂鶴の繁殖センターも設置され、現在約40羽が人工飼育され、自然に戻す研究が行われている。

コメント

 環境として道路の整備や緑化は進んでいるが、現在日本からの飛行機の直行便が無いため、上海から高速自動車道路を使って約5時間かかる。現地人材は豊富であるが、上海など大都市からの技術者の応募は難しい。2010年の改定で最低賃金は都市中心部で790元、郊外区で670元となっている。実際の月額手取りは1,300元前後。

 日本人常駐者は10名前後のため、まだ日本料理店は無い。

江蘇省の中央沿岸部の都市「塩城市」

2011年11月 横浜上海事務所 副所長 黄 覇雄
資料提供: 塩城市

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