横浜ビジネスグランプリ2013 決勝ファイナルステージレポート

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夢を追いかけるファイナリスト紹介

アンダー22部門(3名)

アンダー22部門は、若い起業家の発掘と起業意識の醸成のために設けられている部門。
「今日のプレゼンテーションでは、是非、若手ならではの発想力、ユニークなアイデアを披露していただければと思います。」との司会の菅生さんの言葉で、幕が開きました。

氏名 学校名等 プラン名 プラン概要
皆川 未希 関東学院大学 おらほの田んぼ 震災の被災地である仙台市若林区を拠点とし、「稲作代行サービス」と「アイスプラント栽培」の二つのサービスを提供する。上記の事業で、農家減少への対策と震災被害からの復興という2つの課題を解決する。
飯島 美帆 ジャパンスタイルデザイン株式会社 シニアの体型に関するお悩みを解決する新ブランド『Mode to River』を創発! 年齢に応じた体形変化による洋服のサイズ不一致に悩むアクティブシニアに対し、新ブランド「Mode to River」を提案する。当初は美しいウエストラインを表現できるジャケットに特化しながら、魅せるファッションを実現する。
井手 彩名   Lolita Fashion Smiles The World~ロリータファッションで世界の女の子を幸せに! ロリータファッション用の服づくりを行うための裁縫セットの販売と、お裁縫カフェの運営を行う。消費者自身に服づくりをしてもらうことで、「可愛い」「楽しい」「安い」の3つの便益を感じてもらうことを目指す。

 

皆川 未希さん
「おらほの田んぼ」

『宮城県出身で実家が農家を営むメンバーの意見を含め、震災と農業の2点に着目したビジネスプランを考えました。どうぞよろしくお願いいたします。』 という大学生の皆川未希さん。

真っ赤な服に大きな声、アンダー22部門のスターターとしてまさにうってつけ。
元気な“こんにちは”からプレゼンをスタート。

プレゼンでは写真をふんだんに使い、紹介した実務家も個人名で説得力あり。
肝心のビジネスプランは2本柱、東日本大震災で大きな被害を受けた仙台市若林区での「アイスプラント栽培」と「稲作代行サービス」。

アイスプラント栽培とは、塩害被害の立地を利用した植物栽培。アイスプラントは高い吸塩能力をもちつつ、数多い栄養素を持つ野菜で、メタボリックシンドロームの改善に効果的。したがって、アイスプラント栽培により、塩害被害による未利用地の活用と除塩効果により将来的に元通りの土地に戻す効果が期待できるとのこと。

稲作代行サービスは、高齢者農家に対するサービスで、その特徴は3つ。①田おこしから精米までの全工程を代行、②農機具レンタル、③作業には社員に加えてかながわ東日本大震災ボランティアステーションの協力をとりつけてあるとのこと。

その他、人員計画や資金調達計画という管理面も検討してあり、損益計画では初年度は赤字になるものの、2年目からは黒字転換が可能と心強い発表でした。

プレゼン終了後の質疑応答では、野島審査委員長及び高橋氏より「実際に食べましたがとても美味しかった」とのお褒めの言葉がありました。また、野島審査委員長から「既にアイスプラント栽培を手掛けている農家はあるのか」との質問に対して「ありますが、数が少なくまだまだ拡大の余地あり」との回答でした。伊藤氏からは「現役大学生だけど学業との両立は大丈夫」との質問あり、その質問には共同事業者の男性(堀江氏)が即座に「大丈夫です!学業は順調です。」との助け舟を出し会場が和みました。



飯島 美帆さん
シニア女性の体型に関するお悩みを解決する新ブランド
『Mode to River』を創発!

『ここ横浜の地から、シニア女性向けの衣装に関して“隠すファッション”ではない“魅せるファッション”という大きな潮流を世の中に生み出し、「ジャケット屋」としての誇りを持って終わりなき改善を日々続けてまいる所存です。』 とい飯島美帆さん。

プレゼンの冒頭で、まずはお世話になっている方々への感謝の言葉からスタート。
チームとして力を結集できたからこそ、かつ専門家と素人が違った視点から意見を出し合ったからこそ、ここまで来られたという感謝の念がひしひしと伝わってきました。

その飯島さんのビジネスプランの原点は、お婆さまの「私は体型から好きな洋服が着られないから、もう外には出たくないよ」という一言。必要は発明の母、この一言が飯島さんの琴線に触れ市場調査を開始。その結果、同じ悩みを抱えている方の多さを認識し、飯島さんの使命感に火をつけたのとのこと。

そして、飯島さんの「もし、計画の売上高が達成できなければ、私の給料をゼロにしても良いので、3年間はこの事業を継続させてください」という使命感が勤務先の社長を動かし、実現した事業とのこと。

肝心のビジネスプランは、「究極の新プレミアムジャケット」の開発・製造・販売。
ブランド名は『Mode to River』 川の流れのような美しさを表現できる服。

その第一弾アイテムはジャケット。
ポイントはユニバーサル性、年齢・体型・地域性を踏まえてデザインを恒久的にすることと定義し、ジャパンスタイル“和”をベースに創りあげたものだそうです。

プレゼンテーターの飯島さん自ら「新プレミアムジャケット」を着て登場していて、ターゲットがシニアに限定されないユニバーサル性の一面を披露しており、さながらファッションショーのような華やかさでした。

プレゼン終了後の質疑応答では、岩岡氏より「Mode to River を売り込むときの決め台詞は何ですか」との質問があり、それに対して「着るだけで人生が変わるような魔法のジャケット、着用した瞬間に今までの洋服の価値観が変わるような着心地が最高の一着」とのこと。高橋氏からは「私も着てみたい」との言葉を頂いた後「ターゲットであるシニアの方が感じている問題点のベスト3は何ですか」との質問があり、それに対しては「1.ウエスト周り、 2.二の腕、 3.バストのきつさ」とのことでした。それを受けて高橋氏より「問題点の解決ができているようで、フワッと着て、サラッと脱げるようですね。ゆとりがあるというよりはすごくスタイリッシュで良いですね」とのお褒めの言葉がありました。



井手 彩名さん
「Lolita Fashion Smiles The World 
~ロリータファッションで世界の女の子を幸せに!~」

『横浜市在住の高校一年生です。私の大好きなロリータファッションをより多くの皆さんに知って、楽しんでもらえるようビジネスプランを考えました。かわいい、楽しい・簡単に作れる「お洋服の製作キット」とお洋服を作ることができるよう「お裁縫カフェ」を世界中に広めます!』という高校1年生の井手彩名さん。

可愛らしいロリータファッションで登場した井手さん。開口一番「ロリータファッションはコスプレではありません。我々の憧れは中世の貴婦人、マリーアントワネットやポンパドゥール夫人です。確実な歴史、そして劇的な物語性、この二つに魅了された私はこのロリータ服が大好きなんです。」と緊張感を微塵も感じさせず堂々と宣言し、オーディエンスを引きつけます。

そして次に発せられたフレーズは、「外務省のポップカルチャー外交、経産省のクールジャパン戦略を背景として世界に通じるビジネスモデルを作りたい」という驚きのスケール。
肝心のビジネスプランの柱は2つ「ロリータファッション製作キットの販売」と「お裁縫カフェの展開」。これらを日本政府の政策とターゲット顧客層へのアンケート結果というマクロとミクロの両方を見事におさえつつオーディエンスに語りかけて行きました。
そして結びは、「このロリータファッションは外交手段として注目され、日本のカワイイ文化の最前線。だからこそ、私のビジネスプランは今、世界に求められている。この2つは必ず日本のカワイイ文化として世界の女の子に認めてもらえるはずと私は確信しています。そして、私がこの先駆けになるところを皆さんにみていただきたいと思います。」とのこと。

プレゼン終了後の質疑応答では、小山氏、岩岡氏より「セミファイナルの時よりさらに磨きがかかっていましたね」というお褒めの言葉の後、岩岡氏より「フォロワーに真似されることが予想されるが、その対策は?」という質問があり「フォロワーは敵にならない、その理由はこのビジネスがハードではなくソフト中心で、私自身が物語を作ってそれを中心に展開していくから」とのこと。小山氏の「ターゲット顧客層の子たちは、カフェまでわざわざ来ますかね?」という厳しめの質問にも「ロリータファッションにはまっている女の子達は結束が固いので、ひとつの社会を形成している。彼女たちにとってカフェという“場”は社交場でありきっと集まってくるはず。」とその辺も考慮済みとの様子で即答していました。


ソーシャル部門(3名)

「ソーシャル部門は社会的企業部門です。地域特性やビジネスの規模で一般のベンチャービジネスと同じ土俵で比べることが難しかった社会的企業にスポットを当てるために設けられた部門となっています。本日はどのような社会問題に対する問題意識、解決策がでてくるのかにご注目いただきたいと思います。」との司会の菅生さんの言葉で、幕が開きました。

氏名 会社名等 プラン名 プラン概要
田邊 雅子 社会保険労務士オフィス田邊 ママの再就職とキャリアアップを支援する「託児付きマザーズキャリアスクール」 子育てのために退職した母親向けに託児付きのキャリアアップスクール事業を行う。託児付きスクールで、子育て中の女性にも安心して学んでもらい、子育て女性の再就職をサポートする。
品田 直子 特定非営利活動法人
やさしくなろうよ
トイレから愛を 3つの愛
~障がい者への屋外トイレ支援事業~
自治体やイベント会社などに対し、移動式トイレサービスを提供する。乗降リフト付きトイレカーと介助資格保有者によるサポートで、身体障害者や高齢者等の屋外でのトイレ利用の不安をなくす。
橋本 博司 株式会社  ペイフォワード 子供たちを学校へ!
~カンボジアでのマイクロ養豚バンク事業~
カンボジア国内の貧困が原因で子供を学校に通わせることができない世帯に子豚を貸し付け餌の販売を行う。日本からの寄付金を募り、豚小屋の建築、井戸の設置も行う。


田邊 雅子さん
ママの再就職とキャリアアップを支援する、託児付きマザーズキャリアスクール

『働きたい子育てママの就職力を上げる「託児付きマザーズキャリアスクール」のサービス概要を、是非ご覧ください!』という社会保険労務士の資格をお持ちの田邊雅子さん。

国の調べによると、働きたいと思っているママは全国で340万人、でもなかなか採用されません。企業側の不採用の理由は2つ、即戦力にならない、すぐに休む。
確かにママもこの2点にはうなずくしかない。

でも、子育てママ100人にアンケートを取ったところ、過半数が「自己投資をしてでもスキルアップしたい、託児付きのスクールがあれば行きたい」とのこと。

そこで、田邊さんが宣言しました『私が作ります「託児付きマザーズキャリアスクール」』。
この事業が生まれた背景には、ご自身が専業主婦からブランクを経て再就職した先輩であり、ハローワークで3年間就職支援をし、専門性を高めるために勉強し、今独立しているからとのこと。

具体的な事業の概要は、サービスは3本柱「訓練」「就職支援」「就職後サポート」です。
「訓練」ではママたちの希望が多い小さな会社の事務スキルの伝授、「就職支援」ではハローワーク仕込みのコツを伝授、「就職後サポート」ではリスク対策、就職後に直面する危機への対策方法、いわゆる護身術の伝授です。
キャッシュポイントは4つ「ママからいただく受講料」「就職後にママから頂くセミナー料」「会社から頂く教育研修料」「この事業を全国に広める普及活動からの収益」とのこと。

そのための課題は2つ、ママの授業料軽減と国が推進する「働くナデシコ大作戦」との連携とのこと。ポジショニングマップを用いて、この事業が画期的であることを自信満々に説明、心強く感じました。非常に流れの良い論理的なプレゼンテーションでした。

プレゼン終了後の質疑応答では、野島委員長より「社会のためになる素晴らしいビジネスモデルですね、是非立ち上げてください」という励ましの言葉の後、「就職先はどのように探すのですか」との質問がありました。それに対しては「自宅の近くで勤めたいというママの希望が強いので通える沿線で探します。社会保険労務士同士及び会計事務所とのネットワークで探します。既にいくつかプールしています。」とのこと、士業のネットワークは確かに有効です。また、吉田氏より「このビジネスは将来は就職の面と教育の面、どちらに比重を置くのか」との質問には、「もう一度社会に戻って働きたい方にフォーカスしているので教育よりも就職とその後の支援に比重を置く」とのことでビジネスモデルもしっかりできていました。



品田 直子さん
トイレから愛を。3つの愛 ~障がい者への屋外トイレ支援

『障がい者や高齢者へのトイレ支援活動事業を行っております。一人でも多くの障がい者や高齢者が外出できるようになるには、皆さまのご理解とご協力が必要になります。誰もが笑顔で屋外活動できる社会になるようご支援くださいますようよろしくお願いいたします。』というNPOやさしくなろうよ、の品田直子さん。

お父様が経営する警備会社で使っていた移動トイレをヒントに、福祉トイレカーを開発・製造・トイレ支援活動を開始し、活動範囲拡大のためにNPO法人を設立したとのこと。

2006年にバリアフリー新法が施行され多目的トイレが多く見られるようになってきましたが、場所が公共交通機関・施設及び広場などに限られています。まだまだ、花火大会や屋外ライブなどへの設置はありません。そのため、車いすを利用している方々は障がい者トイレがないため外出を諦めているのが実情。そこで、福祉バイオトイレカーによる障がい者への支援事業を開始したとのこと。

具体的には、この福祉バイオトイレカーは排泄物をおがくずで処理することにより、公道走行を可能にしました。加えて、運転手にはホームヘルパー2級もしくはサービス介護士の資格取得者をあて、利用ごとに清掃することで清潔を保ち、障がい者の方々に気持ちよくお使いいただけるサービスとなっていますとのこと。

そして、今後のビジネスモデルは2つ、「自治体と連携した活動」と「障がい者や高齢者の旅行ツアーへの帯同」。他方、キャッシュポイントは3つ、「屋外イベントへの協力による事業収入」「福祉トイレバイオカーの車体を媒体にした広告収入」「スポンサー収入」とのこと。
このような事業を展開することで、「建物に行くトイレではなく、人に寄り添うトイレを目指し、障がい者及び高齢者の笑顔を増やしたい」とのことでした。 

プレゼン終了後の質疑応答では、伊藤氏より「社会的に意義のある事業で、私はこのニーズに気付かなかった」とのお褒めの言葉をいただいた後、「福祉トイレカーのコストはいくらか、目標達成のためには何台必要なのか、大企業との協業は考えているのか」との事業面での質問があり、この質問に対して「原価は1台1,000万円以上、当面は父の会社が所有している4台を借りて使う、この事業を世間に知らしめるためにも大企業との協調は是非実施したいと思っている」とのこと。他の委員からも「社会的に意義のある事業なので是非、軌道に乗せていただきたい」とのコメントを頂きました。



橋本 博司さん
子供たちを学校へ! ~カンボジアでのマイクロ養豚バンク事業~

『カンボジアのことを紹介していますのでぜひご覧ください!!』 という橋本博司さん。
司会の菅生さんから、「実は橋本さんは昨年度のソーシャル部門の最優秀賞の受賞者であり、今年もチャレンジいただきありがとうございました」との紹介で始まりました。

ちなみに昨年度のビジネスプランもカンボジア関連。橋本さんとカンボジアの接点は1998年、橋本さんが20歳の時。その後、これまでに無料で通える小学校を3校開設し、現在4校目を建設中とのこと。

ただし、無料で学校を開設しても1割程度は通ってもらえず、その原因を調査したところその理由は貧困とのこと。

貧困解決の方法として「魚を採ってあげればその子供は一日生きていくことができる。魚の採り方を教えれば一生食べていくことができる。」という有名な格言がある。「でも、そもそも釣竿とエサを用意できない家庭はどうしたらよいのでしょうか。」という橋本さんの投げかけに対しオーディエンスは首を捻って沈黙。

一瞬の沈黙の後、今回発表するビジネスプランは、そのような個別家庭の貧困問題を解決することになる可能性を秘めたものです。という橋本さんの言葉にオーディエンスが食いつく。

ここ数年、発展途上国でマイクロファイナンスという少額のお金を貸しつけるビジネスが注目されているが、今回のビジネスプランはお金ではなくビジネスを丸ごと貸しつけるというもの。具体的には、まず、貧困家庭に小さな豚小屋を作ってあげる。次に、水が必要なので井戸を掘ってあげる。そして、子豚を渡してエサも渡す。これらを無償でプレゼントするのではなく、あくまでも貸付ける。初期投資額はこれら全部で日本円で約10万円。そして、その家庭と一緒に豚を飼育・販売していき2年間で初期投資を回収するビジネスとのこと。

キャッシュポイントは、現時点ではエサ代にしようと考えている。エサは当社から買っていただいて運営費を賄う予定とのこと。
そして、事業主体をNPOとするので、その税務的なメリットを生かし寄付金を効果的に集め初期投資額10万円の半額、5万円が集まった時点で事業をスタートする予定とのこと。
事業規模イメージは当初は3世帯からスタートし3年後に50世帯の支援を計画している。
我々の支援によって、子供が学校に通うことができ、両親の職業訓練になって貧困から脱出できたら少しでも世界のお役にたて世界を変えたといえるのでないかと思っています、という言葉で締めくくった。

プレゼン終了後の質疑応答では、小山氏より一度大学にお招きしたいとのお言葉を頂いたあと「貸し出した豚が病気になった場合などのケアや運営上のトラブルはどのように想定しているのか」とリスク管理に関する質問があり、それに対しては「市場調査で豚の死亡率は約3割と想定して、数値計画を立てている。巡回指導も実施予定」とのこと。また、高橋氏の「初期投資10万円の原資はどこから出すのか、寄付金の提供元はどこを想定しているのか」との質問に対しては、「自前で用意する初期投資は既に始めている学校建設事業から獲得している剰余金から拠出し、寄付金は日本企業のCSRの一環としての拠出に加えて、小口ではあるが個人からの拠出も期待している」との回答であった。


ベンチャー部門(5名)

「ベンチャー部門は、最も多くのエントリーを頂いており、北は宮城県から南は沖縄県の起業家の方々からエントリーをいただいている部門となっています。そして3部門の中で最も厳しい倍率の選考を勝ち抜いてきたファイナリスト達です。楽しみにしてまいりましょう。」との司会の菅生さんの言葉で、幕が開きました。

氏名 会社名等 プラン名 プランの概要
村木 弘和 株式会社ショットツープレイ QRコードの撮影で利用者認証できるスマホアプリ。
横浜発の世界初!『Shot2Play』(ショットツープレイ)
B to Cのネット認証(決済)を必要とするサービスを提供する企業に対して、ユーザーに安心して使用してもらえる認証サービスを提供する。世界規模での認証のデファクトスタンダードを目指す。
片桐 実央 銀座セカンドライフ株式会社 シニア向けサロンによるシニアの活性化支援
~50代60代の定年前後で起業し生涯現役を目指す!~
50代、60代の早期退職者及び定年退職者に対し、ワンストップで起業サポートを行う。提供するサービスには、レンタルオフィス、起業家交流会、企業支援の事務サポートなどがある。
内田 奈津子 株式会社ライズサーチ シアターモニター事業「リアル・ボイス」劇場の空席を「広告」と「真実の声」に変えるモニタービジネス。 劇団やコンサート主催者に対して、講演で余った席を利用したモニターサービスを提案する。アンケートの記入を条件に無料でモニターを募集し、モニターから得られた声を主催者側に届ける。
遠藤 哉 株式会社ユニバーサルスペース 介護リフォームで社会貢献ビジネス 日本初、横浜発の介護リフォームフランチャイズチェーンを全国に展開する。「全国統一価格、小工事対応、スピーディーで堅実な対応、プロによる高品質施工」などを特長とする。
岸上 郁子 株式会社アポロジャパン 摩訶不思議レンズ~紙とデジタル情報の共存~ i-phone用の読み取り用取付レンズを開発、紙媒体からコンテンツを読み取れるようにするサービスと取付レンズの販売を行う。これまで専用機器が必要だった読取がレンズの装着のみで可能になる。

 


村木 弘和さん
QRコードの撮影で利用者認識できるスマホアプリ 横浜発の世界初!
“Shot 2 Play”(ショットツープレイ)

『皆様のスマホがインターネットの認証デバイスとしてサービスを提供していけるようになります。横浜発信のこの新しいテクノロジーをグローバルスタンダードに展開して行きたいと考えています。横浜発の世界初です!』という村木弘和さん
インターネットのサービスは我々の生活の中で大きな広がりをみせ、ECサイト、ネットバンキング等にお世話になることが多くなってきている。結果、セキュリティー確保のためネット上ではサイト毎にIDとパスワードの設定が要求されることが多い今日この頃。「ウンザリしますよね」の村木さんの一言にオーディエンスはうなずく。

しかし、ハッカーの手口も巧妙化しセキュリティー会社との技術革新のイタチごっこが続いている。対策として、指紋認証や静脈認証などの生体認証サービスもでてきたが、コストが非常に高いためなかなか普及しにくいのが現状とのこと。
普及させるためには、事業者の立場からは既存の設備を使ってコストの最小化、利用者の立場からは自分が既にもっているスマホ等の機材をそのまま利用できる環境下で実現すること。

そこで村木さんは続ける「これらを解決するのが“Shot2Play”、ここで簡単なデモをご覧いただきたい」。審査員の視線は一気に村木さんへ。
プロジェクターにQRコードが大写しになり、それをステージ上の村木さんがスマホで撮影。それだけでログイン完了。これまでだとIDやパスワードをPCのキーボードから入力する必要があったのに、これだと非常に簡単。
このShot2Playの大きな特徴のひとつは、個人情報を一切使っていないこと。もう一つは、QRコードは独自のワンタイムコードなので不正利用をされる心配なし。
加えて、ポイントサービスやクーポン、プリペイド、決済等の各種サービスと組み合わせることによって今までにないインターネット上のサービスを提供していくことが可能とのこと。夢が広がります。
「横浜から発信してグローバルスタンダード、世界で使えるサービスとして展開して行きたい」と結んだ村木さん。横浜ビジネスグランプリという地域性をくすぐることも忘れていませんでした。

プレゼン終了後の質疑応答では、小山氏より「QRコードを撮影したスマホを落としたら、それを拾った人に悪用される恐れはあるのか」との質問あり。それに対しては「悪用されてしまう」とのこと。スマホがご主人様を認識する機能を高めることも必要のよう。他方で、野島審査委員長より「簡単で手軽でセキュリティーも高くすばらしい。Shot2Playの技術面での他社との差別化はどこで図られているのか。実は当社もポイントカードをなくしQRコード化を検討中。」とのお褒めの言葉と質問があり、それに対して「QRコード自体は何の変哲もないが、中身に独自の暗号化技術がありShot2Play以外で読んでも解釈ができないようになっている」との回答、野島氏より「当社のシステム部の社員と打合せしてください」とのビジネスにつながりそうなコメントがあった。



片桐 実央さん
シニア向けサロンによるシニアの活性化支援

『弊社は、「銀座」で3店舗のレンタルオフィス「銀座アントレサロン」を運営。その他毎月100名規模の起業家交流会を開催。起業・経営支援サービスも充実し、起業をワンストップでサポート。人気プランは、フリーデスクプランです。登記可能で。朝7時~夜11時3店舗全て利用可。横浜での出店も計画中です。』という片桐さん。

プレゼンの冒頭で「日本は超高齢社会と言われています。そこで質問です、今何人に一人が65歳以上で、そのうちの何割が今後も働きたいと思っているでしょうか。」との問いかけからスタート。答えは「4人に一人が65歳以上で、そのうちの8割の方は今後も働きたいと思っています。でも、4割の方しか働けていないのが現状です。」とのこと。

プレゼンがクイズ形式かつ映写されたパワーポイント資料にもアニメーション機能を使っておりオーディエンスのつかみはばっちりでした。
場馴れしてとても落ち着いた感じの片桐さん、実は既にNHKやテレビ東京の取材を何回も受けているとのこと、納得です。
具体的な事業の説明の冒頭で、顧客であるシニア起業家の3つの特徴の解説。一つ目は一人で起業する方が多い、二つ目は収入よりやりがい重視、三つ目が事業拡大より事業継続を重視とのことです。

この特徴を踏まえて、片桐さんのこれまでの事業展開は、まずシニア起業家に対する「事務作業サポート」、次にシニア起業家の「交流会」の毎月開催、そして「レンタルオフィス」の開設です。
ここで、レンタルオフィスとはシニア起業家が共同で使う事務所のこと。月額利用料を支払い場所と機能を使っていただくもの。現在レンタルオフィスは銀座で3店舗運営、銀座の住所を使えるので信用力アップ。今後は横浜にも出店したいとアピールも忘れない。加えて、受付機能があるため事務員を雇用する必要がないのでコスト削減にもつながるとのこと。
この展開が顧客ニーズをとらえていることは、現在一日一名増加している顧客数が裏付けている。
締めの言葉として、会社の今後の方向性は「シニア起業家支援の先駆者として、全国にシニア起業家を増やし、日本の経済力の発展に寄与したい」と結んだ片桐さん。企業理念にブレがありません。

プレゼン終了後の質疑応答では、野島委員長より「私もシニアなのでシニアを応援してくれるのはありがたく、その方法も素晴らしい」とのお褒めの言葉の後、「あなたが自分の事業を審査するとしたらどうか、特に競合他社と比べていかがか」との質問があり、それに対する片桐さんの回答は「シニア起業の多くは起業ありきで“何”をするか“何”ができるかでまず悩む。この点のサポートの経験が豊かで、手厚く実施できる。加えて、レンタルオフィス事業があるので起業後も継続して支援しやすくなった。他方、現在シニア起業に関する書籍を執筆中で今年中に刊行される予定で、ブランディングも進行中」とのこと、金融機関の審査部出身の片桐さんならではの回答であった。



内田 奈津子さん
シアターモニター事業 “リアル・ボイス”

『株式会社ライズサーチは公演の座席をひとつでも多く埋めるために何ができるのか常識に捕らわれず、新しい可能性を模索し、解決に取り組んでいます。』という内田奈津子さん。

プレゼンの冒頭に紫色の優雅な衣装を着たソプラノ歌手による独唱、オーディエンスの度肝を抜く演出、さすが文化芸術を扱っているだけあり見事な舞台演出でのスタート。プレゼンテーターの内田さんご自身が美しい澄んだ声、聞けば以前音楽を勉強していたとのこと。

わが国においてクオリティーの高いアーティストがいるのに文化芸術が浸透していない理由はアーティストと一般大衆を結びつける仕組みがうまく機能していないためとの問題点の指摘。具体的には、舞台芸術に興味があるけれど、何を見たらよいのか良くわからない初心者が大勢いる、他方で、集客に悩みを抱える公演主催者も大勢いる。この両者をマッチングする仕組みが上手く機能していないとのこと。

そこで内田さんは、リアル・ボイス事業を考え出した。
「リアル・ボイスは公演の空席を広告と真実の声に変えるビジネスです」とのこと。サービスの具体的な内容は、公演に空席ができてしまったらリアル・ボイスがモニターを募集する。モニターは当日券を買って鑑賞する。その後、指定されたアンケートに細かく回答することによって一定額がキャッシュバックされる仕組み。すなわち、リアル・ボイスはお試し鑑賞という体験型の広告である。

このプラン誕生のヒントは4年前に企画開催したコンサートで集客に失敗し、大赤字を経験したことが契機と語る内田さん。その集客失敗の原因はアーティストの実力の差ではなく認知度の差。認知度の差を埋めるのは露出度を高めるのが良い。露出度を高めるにはコンサートの観客を増やすのが良い。コンサートの観客を増やすためには空席を少なくするのが良いとの思考でたどり着いた。
公演主催者側にもメリットがある。一つ目は空席が埋まること。空席は出演者のモチベーションを下げるのでそれが避けられる。二つ目はステージのブラッシュアップ。出演者と関係のないモニターのシビアな意見は「真実の声」であり有意義で今後のための参考になる。三つ目は広告費の大幅削減。
観客と主催者の双方にメリットがあるのでビジネスとして成立するとの流れ。
「文化芸術はビジネスになりにくい、こんな常識を打ち破ってビジネスとして文化芸術を応援し、活気あふれる街を作り、次の横浜を創りあげる原動力にしたい。」と結んだ内田さん。終始、使命感に燃え力のこもったプレゼンだった。

プレゼン終了後の質疑応答では、岩岡氏より「もともと聞きに行きたいコンサートでも、リアル・ボイスの存在を知ってしまったら、正規料金を出さないで聞きに行く客が増えるのでは」との厳しい質問あり。それに対しては「まず、本当に好きな人は良い席で聞きたいが、リアル・ボイスで提供する席は良い席とは限らないので、その層の利用はないと考えている。仕組み的には、同じ主催者の公演にリアル・ボイスを使って複数回続けて利用できないように審査する。」とのこと。また、高橋氏からは「このビジネスモデルの検討の中で、まだここに問題が残っているな、という点はあるか」という質問に対しては、「公演主催者にとって、まったく新しいタイプの広告なので、全体として受け入れてくれるまでには少し時間がかかるかもしれない。でも、お金がかかるわけではないので、受け入れてもらえるはず」とのこと。自身のビジネスプランに対する自信を示しての終了となった。



遠藤 哉(はじめ)さん
介護リフォームで社会貢献ビジネス

『日本初、横浜発の介護リフォームのフランチャイズ展開のブースです!』という遠藤さん。
遠藤さんのプレゼンも冒頭は「1年間の交通事故による死亡者数は?」というクイズから。
オーディエンスは「介護リフォーム事業なのに、なぜこの質問?」と注目する。正解は「4,612人」
「では、自宅での事故死亡者数は?」と次の質問。正解は「16,722人」と4倍近く多い。

オーディエンスは「へえ~」驚きと共に何とかせねばという空気が漂う。
ちなみに、自宅での事故死の原因は上位から 1.浴室での溺死、2.転倒・転落死、3.窒息死 の順。そして、死亡者の多くが高齢者とのこと。

この事故死を少なくするためには、介護リフォームが有効とのこと。これはオーディエンスの予想の範囲内。しかし、遠藤さん曰く「でも、問題点が3つある」とのこと。
1.保険が使える工事が多いが提出書類が多く非常に面倒
2.工事単価が平均10万円と工事業者にとって利益が少ない
3.工事業者に介護の知識がなく効果的なリフォームができない場合が多い

そこで遠藤さんが宣言しました「この状況を打破するために我々が介護リフォーム革命を起こしました!」 革命と自称する理由は3つ
1.めちゃめちゃ早い  2.まぁまぁ安い  3.本当に安心できる
「早い」理由は、独自システムであるFUSシステムの導入。これにより見積り期間の大幅短縮を実現し、打合せからリフォーム完了まで平均30日かかっていたものが半分以下の14日に短縮できた。次の「安い」理由は、毎月200件の介護リフォーム工事の経験と部材購入の単価引き下げ効果。そして「安心」の理由は、介護知識のある担当者打合せをするので効果的な設計が可能となったからとのこと。

さらに遠藤はさん続けます。現在介護リフォームの日本初の全国展開を推進中であり、現在5店舗のところ、仲間を増やすことにより1年目で30店舗、2年目で100店舗、そして3年目に200店舗にしますとのこと。驚くのは売上高、3年後グループ合計で100億円を目指しますとのこと。
このスケールには会場またまた「へえ~」と関心の溜息。ここでプレゼン時間がタイムアップ。

プレゼン終了後の質疑応答では、伊藤氏より「FUSシステムを使うとなぜ早くなるのか」と誰もが抱く疑問を問いただしてくれた。それに対しては「FUSシステムは当社オリジナル開発のシステム。介護リフォームを年間で2,000件以上こなしてきた実績による経験・ノウハウを織り込んでいるためパターンを6項目に集約できたことにより効率化できたもの。」とのこと。また、岩岡氏より「福祉製品ビジネスは導入初期は機能性重視だが、コモディティー化すると次はデザインとか嗜好性も重視されるはず。これに対する対策は」との応用質問あり。これに対しては「現時点ではまだデザインの要求はないが、その時期がきても当社は部材メーカーとの関係が深いので、両者で連携して対応して行けるので大丈夫」とのこと。いずれにせよ、全国展開に既に着手しているスケールの大きなビジネスということが伝わってきた。


顧 澤蒼さん/岸上郁子さん
摩訶不思議レンズ ~紙とデジタル情報の共存~

『どんなに世の中が発展しても紙はなくならない。印刷物vsデジタル情報 ではなく、紙印刷物とデジタルの共存という新しい概念です。』という岸上さん
冒頭は自社製品を使ったデモンストレーションを開始。しかし、ステージ上は通常の光よりも強いスポットライトだったせいか、予定通りに機械が反応しないハプニングがあったが、どうにか成功。生にはつきもののハプニング。でも、それに動じずプレゼンに移った岸上さん。さすがです。

ちなみに、デモンストレーションの内容は2つ。まずは、書籍/写真に印刷された見えないコードであるスクリーンコードを専用読み取り機(商品名:スピークン)でスキャンすると音声が出てくるというもの。次は、普通のスマートフォンに摩訶不思議レンズをワンタッチで装着し専用アプリを立ち上げ、録音機能で岸上さんの声を録音、そしてそれをノートに印刷されたスクリーンコードにリンク(転写)させた後、スマートフォン+摩訶不思議レンズを読み取り機として音声を再生させるというものでした。

ここで、スクリーンコードの特徴は、①バーコードやQRコードと違い目に見えない。②印刷物のCMYKの性質とRGBの色調空間の色の違いを利用しており複写ができないため非常にセキュリティーが高い。③非常に大容量(150枚分/枚)のデータを埋め込むことができる。この3つとのこと。

スクリーンコードはすでに日本の大企業の複合機や受発注自動処理システムに加えて、中国のパスポートの中にも採用された実績があるとの発表。但し、その読み取り機が専用読み取り機(スピークン)からスマートフォンへ移行中、この背景には次の理由がある。
今や4人に1人以上がスマートフォンを所有、今年中にはその数は過半数になるとも言われていること、及び専用読み取り機は数千円のコストだが、スマートフォンには数百円の摩訶不思議レンズを取り付けるだけなのでコストパフォーマンスが段違いに良いためであるとのこと。
摩訶不思議レンズは平成24年12月の販売開始以来3か月間で既に数百万円の売上を達成した。この摩訶不思議レンズとスクリーンコードを組み合わせると、紙と音声の組合せだけでなく、紙と動画を組み合わせることが可能。応用例としては、介護ノート、スポーツ雑誌、料理のレシピ本、育児本等枚挙にいとまがない。夢が広がる仕組みである。

プレゼン終了後の質疑応答では、小山氏より「私は学者なので教科書から声や映像が出たら良いと思うんですが、スクリーンコードを紙に埋め込む(印刷する)のにコストは高いのか」との質問あり、それに対し「当社が開発した“画竜点声”という埋め込みソフトがあるので、それを準備いただくと特殊なインクや特殊なプリンター等は必要ないので、コストはほとんどかからない」とのこと。次に吉田氏より「紙はどんなものでも良いのか」との質問あり、それに対しては「原則どんな紙でも大丈夫。たまにインクとの相性が悪くコードが乗りにくい紙も無きにしもあらず」とのこと。