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Yokohama Business Grand Prix 2023
横浜ビジネスグランプリ YOXOアワード
ファイナルステージレポート
THE FINAL
2023.2.18(土) ファイナルステージ会場/横浜・情文ホール

THE FINAL STAGE 2023

2023年2月18日(土)に情文ホール(横浜市中区日本大通11)で「横浜ビジネスグランプリ2023 〜YOXOアワード〜THE FINAL」が開催されました

公益財団法人 横浜企業経営支援財団が主催し、横浜市経済局が共催している「横浜ビジネスグランプリ〜YOXOアワード〜」。横浜市での起業や新規事業展開に挑戦するビジネスプランを全国から募集し、その後の起業・事業拡大を支援することを目的に、今回で25回目の開催となりました。

ファイナルステージレポート

Stage Report2023.02.18

今回は3年ぶりにファイナリスト、審査員、観覧者が会場に集い開催されました。
横浜市内に事業拠点があるもしくは将来事業拠点を横浜に置く予定の事業者と学生を対象に、ビジネスプランを募集しました。応募件数は一般部門53件、学生部門29件、総数82件の応募がありました。

当日、ステージに立ったのは、書類審査、プレゼンテーションによる審査を通過した一般部門8名、学生部門2名のファイナリストです。この10名はファイナルイベント当日まで、複数回のブラッシュアップを行いプレゼンテーションに臨みました。

審査員を務めたのは、審査員長の吉原直樹氏(株式会社アルテサロンホールディングス代表取締役会長)をはじめとする実業家や有識者7名です。プレゼンテーション後の質疑応答では、質問とあわせて今後の事業のヒントになるようなコメントも見られました。
表彰式後に行われた名刺交換会ではファイナリスト、観覧者、審査員が参加し、今後のビジネスに向けた交流で賑わいを見せました。

横浜ビジネスグランプリ2023 受賞者一覧

WinnerYokohama Business Grand Prix

最優秀賞

毛髪の再生医療

株式会社TrichoSeeds

福田 淳二 氏

受賞者コメント

選んでいただきありがとうございました。ベンチャー企業を設立して1年余りですが、一方で大学の教員という立場もあり、学生を含めてこのプロジェクトを進めて参りました。研究室に帰って賞をいただいたことを報告したいと思います。選んでいただいたからには、これから確実に事業として進めていき、大きく育てていきたいと思っています。これからもご指導のほどよろしくお願いします。

プレゼンテーション内容抜粋

脱毛症は全世界に膨大な数の患者がいる。命に関わる病気ではないが、見た目に大きな影響があることから悩む人が多く、解決できれば社会的に大きな影響がある。
そこで、毛髪の再生医療で脱毛症の解決を目指す。患者の毛髪を10本程度採取し、幹細胞の培養と増殖から移植組織を作製することで、再生した毛髪1,000本を患者に移植できるようになる。ここで使われる毛の種「毛包原基」の独自技術は既に特許取得している。

一般部門 優秀賞

誰もが不安なく街歩きができる
ハンズフリーフィジカルナビ

LOOVIC株式会社

山中 享 氏

受賞者コメント

本当にありがとうございます。見た目も話し方も普通の人で障がいを持つ方がいます。この様なグレーゾーンの方々を支援する専用のシステムを作ると世間から反発を受ける可能性があります。私達のビジネスは大変難しいことにチャレンジしています。一般の方々にも使っていただけるシステムとすることで障がいを持つ方を支援することに繋がります。今後ともよろしくお願いします。

プレゼンテーション内容抜粋

4割の人が地図を見るのが苦手だと自覚している。スマホナビを使うには視野と手が奪われる。そこで地図が苦手な人の移動を支援するナビを開発した。Voice AR(Voice Augmented Reality=声を使って現実世界を仮想的に拡張する技術)を使ったLOOVICだ。ポイントは人がそばにいる感覚を再現すること。声と振動による案内により、直感的に行き先が分かるため、スマホの画面を見る必要がなくなる。私達はLOOVICを通じて苦手を苦手としない社会を作りたい。

学生部門 優秀賞

IT×FMラジオ局でまちを活性化

関東学院大学

松原 勇稀 氏

受賞者コメント

この様な名誉あるビジネスコンテストで賞を取れたことにお礼申し上げます。来年は一般部門で参加しようと思います。このたびはありがとうございました。

プレゼンテーション内容抜粋

私達のラジオ局「金沢シーサイドFM 85.5MHz」は開局のための免許取得に2年をかけ、約200社の企業の協力を得て2022年10月に開局した。ターゲットは横浜市金沢区民。およそ40万人の人口の10%に当たる4万人の聴衆を得て金沢区でナンバーワンのメディアを作ることが目標。ラジオの他にフリーマガジンやイベント、インターネット放送も手がけ、金沢区のコミュニケーションの成立させる、金沢区のハブとしての機能を備えながら、防災・減災情報を伝える、というミッションを掲げている。聴くのではなく聴こえるまちづくりを目指したい。

オーディエンス賞

モルト粕アップサイクル再生紙
「クラフトビールペーパー」

株式会社kitafuku

松坂 匠記 氏

受賞者コメント

皆様に選んでいただいたということで、非常に嬉しく思っております。正直呼ばれると思っておらず、鳥肌が立っています。選んでいただいたこの賞に恥じないよう今後もビジネスを拡大していくとともに、選んでいただいた方には、あのビジネスは自分たちが推したんだと将来自慢できるようなビジネスにしたいと思います。今後も応援よろしくお願いします。

プレゼンテーション内容抜粋

横浜は全国で一番クラフトビールの醸造所が密集している地域と言われている。クラフトビール醸造過程で廃棄となる麦芽の搾りかすであるモルト粕(かす)が課題。モルト粕は焼却処分されるが環境負担となり、月に8万円〜数十万円の処分費用が発生する。私達は廃棄となるモルト粕を混ぜたアップサイクル再生紙としてクラフトビールペーパーを開発した。クラフトビールのブルワリー(醸造所)からモルト粕を回収し、クラフトビールペーパーを受注生産している。価格が割高であるものの、製造工程にこだわった価値観、話題性、廃棄を減らす環境に配慮した取組にトラクション(牽引力)を得て購入していただいている。海外からの問合せや反響も増えている。今後は横浜だけではなくワイナリーの多い静岡に展開を広げたい。

ファイナリスト一覧

Finalist

日本初!パラアスリート向けメンテナンス付き

グループホーム 全国展開による、
社会的包摂の実現

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日本国内における障がい者グループホームの入居率は、障がい者のわずか5%で不足している。障がい者の保護者は高齢化が進み、子供の世話が困難になっている。障がい者は自立したくても独りで暮らすことは困難。また、障がい者3人のうち1人がスポーツをするため、今回、パラアスリート向けのグループホーム事業を立ち上げた。さらにこのノウハウを全国の治療院に向け提供しフランチャイズ(FC)化を計画している。

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日本初!パラアスリート向けメンテナンス付き

グループホーム 全国展開による、
社会的包摂の実現

株式会社
金岩ホリスティックオフィス
金岩 伸明 氏

総合リハビリYouTube
「バレーナチャンネル」

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総合リハビリ施設で介護事業、リバビリ整体事業、栄養ケア事業を手掛けている。人生100年時代にもっと前向きな世界にしたいという思いでYouTube「バレーナチャンネル」を開設した。高齢者を対象に、健康体操や栄養講座を配信。YouTubeチャンネルを皮切りに、関連した地域イベントも実施している。国家資格保有者が出演及び監修しているオフィシャル性、高齢者が親しめるエンターテイメント性と編集力の2つが大きな強み。現在、動画本数150本を越えている。

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総合リハビリYouTube
「バレーナチャンネル」

株式会社NITTA JAPAN
新田 智裕 氏

身体サイズ起点マーケティングプラットフォーム

「ASiRec SPORTS」

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ロードバイクなど機材を使うスポーツでは「サイズ」が問題だ。身体のサイズに合った機材のサイズがある。そこで、ユーザーと販売店の双方がサイズを記録してユーザーに合う機材のサイズを見出す事業を展開する。機材のサイズをユーザーに提案するマッチングサービス、ユーザーの身体のサイズに合った機材販売をするマーケットプレイス、ユーザーの「分からない」を無くし「知りたい」ニーズを満たすプロのオンラインコーチングの3つを軸に、サイズが合わずにスポーツを諦める人を減らしたい。

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身体サイズ起点マーケティングプラットフォーム

「ASiRec SPORTS」

オールコンパス合同会社
松岡 直紀 氏

面会交流アプリraeru

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両親が離婚した子供は毎年約20万人発生している。両親が離婚した子供と、離れて暮らす父母が公園で遊んだり食事をしたり交流することを面会交流と言う。問題点は離婚した元夫婦の直接のコミュニケーションが難しいこと。交流をサポートする支援団体もあるが費用が高く、地域によっては団体が存在しない。そこで日本初の面会交流アプリraeruを開発。定型文によるメッセージ連絡、氏名のみの共有など実態に合わせた機能だ。基本的に無料だが、サブスクリプションで機能を増やすことも可能となっている。

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面会交流アプリraeru

GUGEN Software
合同会社
境 領太 氏

日本初!ジェンダーニュートラル
更年期サポート「MENOME」

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これまで女性の更年期世代を中心に女性の健康支援を事業として行っている。今後は、男性も含めたジェンダーニュートラルな更年期をサポートするLINEを利用したMENOMEを提供する。サーベイの実施、レポートの作成、それを元にパーソナライズされたリコメンドコンテンツを提供。ユーザーは個別の必要な対策が分かる。更に、各ユーザー専属3名の専門チームによる伴走支援として、日々のモニタリングと専門家のアドバイスによって具体的な個別課題を抽出し具体策と相談機会を提供する。

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日本初!ジェンダーニュートラル
更年期サポート「MENOME」

株式会社
SUSTANABLEME
後藤 友美 氏

PocketPort
ボートシェアリング

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今現在マリーナにあるプレジャーボートはほとんど使われていない。日本全国にはマリーナが500か所存在する。これらの資源を有効活用し、ボートを所有する人に限らずボートを楽しんでもらうことを目指したい。ボートのオーナーから私達が使用権を受け取り観光客にクルージングプランを提供する。使用料はオーナーに還元し、ボートを操船する船長代理は私達の会社から派遣するといった流れだ。事業を通してボートオーナー、マリーナ、観光客、地域それぞれにメリットを提供したい。

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PocketPort
ボートシェアリング

横浜市立大学
三宅 剛平 氏

ファイナル審査員

Final Judge

審査員コメント

審査員長を始めとする7人の実業家および有識者からの応援コメント

審査員長
吉原 直樹 氏
株式会社アルテ サロン ホールディングス 代表取締役会長

審査員コメント

セミファイナルから更に磨かれて、今日のファイナルではかなりブラッシュアップされたプレゼンになっていました。それぞれの発表者が、社会や地域の困りごとにフォーカスしたプランが多かったと感じられました。自身、創業して37年になりますが、創業時の意識を失っているなと、経営者として一番大事なことを忘れてはいけないと思いました。
新しいビジネスモデルを形にして大きくすれば、その時点でビジネスモデルは古くなります。人間的努力も大切で、新しいモデルを生み出すエネルギーと気持ちを忘れず、素晴らしい企業を作ってください。本日はありがとうございました。

北原 祐司 氏
ServiceNow Japan合同会社
執行役員 アライアンス事業本部 事業本部長

審査員コメント

皆さん、おめでとうございます。ITのクラウドの世界で15年やってきて思うのは、プランはプラン。やっていく途中でだいたいほぼこけそうになる。その時に立ち直り、次の手を見つけられるか。ここが重要だと思います。事業を続けていく中で再建したりどうやって乗り越えて行くのかを考えながら進めて欲しいと思います。是非とも頑張っていただきたいと思います。本日はおめでとうございました。

岡田 恵実 氏
流通科学大学 商学部経営学科
専任講師

審査員コメント

ファイナルの発表者の方々のプランは、自分事に基いたうえで世の中の困り事にフォーカスしていたことが特徴であったと感じました。そのターゲットに加えて、広がりを持たせたことがファイナルに残り賞を取られた理由かと思います。更に言えば、切り口を変えるともっと広がりのあるプランになり、大きな事業展開になるとも思います。いろんな人と触れて、これからもそのプランを育ててください。ありがとうございました。

篠田 直喜 氏
日本政策金融公庫 横浜支店
国民生活事業統轄

審査員コメント

ファイナリストの皆様、お疲れ様でした。受賞された方々、本当におめでとうございます。プレゼンを聴いてワクワクしました。横浜のポテンシャルは本当にすごいと思います。色々なビジネスに共通する大切なことは、一人では何もできないため、様々な支援者や協力者や地域の人々を巻き込んでやっていくことだと思います。今日最優秀賞や優秀賞を受賞された方々は、是非世界に羽ばたいてほしいと思います。期待しております。今日はありがとうございました。

呉 雅俊 氏
株式会社TNPパートナーズ
代表取締役社長

審査員コメント

成功すると人が集まり、失敗すると周りに誰もいなくなる。企業家の宿命ですが、捉え方を変えると、成功する人は周りを巻き込んで自分の力にしてうまくやっています。それができるかどうかが成功するか失敗するかの大きなチャレンジングポイントだと思っています。今日参加されたファイナリストの皆さんは、色々なネットワークの中でその中心にいらっしゃる人達だと思いました。その周囲の人達の力をまとめて自分のため社会のためにビジネスとして広めていってください。是非色々な方法や知恵、周りを使って成功まで導いて欲しいです。これから期待しています。

吉本 桂子 氏
ロイヤルブルーティージャパン株式会社
代表取締役社長

審査員コメント

ギャラリーとして見惚れてしまいました。Reborn、すなわち再生というキーワード、それを超えて蘇り、復活などの形になっていて皆さんの成長を感じました。皆さんはスタートアップとして一番資金調達が大変です。自身が受けたアドバイスを皆さんにそのままアドバイスします。資金調達については、ある程度ステージが固まるまではメインバンクは作らないこと、投資家も絞り過ぎないことです。この具体的なアドバイスを是非守ってください。今日はありがとうございます。

横山 周史 氏
株式会社リプロセル
代表取締役社長

審査員コメント

何年かこの横浜ビジネスグランプリの審査員をしておりますが、いつも非常にレベルが高くて毎回ワクワクしながら聴いています。今回の発表は、誰が困っていてどこに社会的ニーズがあるのか、それをどうやって克服するのかというアクションプランにまで落とし込んでいる方が全てで、その逞しさと行動力には本当に感服しました。このまま頑張っていただければ間違いなく成功しますので、自信を持って進めてください。今日はありがとうございました。

お問い合わせ・ご相談

公益財団法人 横浜企業経営支援財団
経営支援部 経営支援課

横浜市中区日本大通11 横浜情報文化センター 7階

045-225-3714

受付:9時~17時(土日祝除く)

YOXO

横浜をクロスオーバーする。
イノベーションが起こる。

IDEC横浜は、横浜市とともに、~横浜での〝クロスオーバー″からイノベーションの創出~を目指してYOXO(よくぞ)のテーマのもと、スタートアップや起業家の支援に取り組んでいます。社会情勢の変化に対応する新しい商品・サービスを出す企業や起業家の方の応募をお待ちしております。

YOXOの取組について

横浜市は、平成31年1月に、新たなイノベーションを横浜から創出していく、「イノベーション都市・横浜」を宣言しました。これまでに、みなとみらい地区の研究開発拠点をはじめ、様々なスタートアップや民間企業、大学等によりオープンイノベーションに向けた交流機会が形成されています。今後、この取組を更に大きなムーブメントとしていくため、「イノベーション都市・横浜」の象徴となるロゴマークYOXO(よくぞ)を決定しました。ロゴマークをシンボルとして、新たなビジネスを生み出す環境を創出してまいります。